“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2017年7月29日
7月の生物季節観測が、アブラゼミの鳴き声ということで、『西神で7月8日が一番早かった』の情報がありましたことは、この前のブログで、お知らせしました。そして、8月は、観測の対象にユリの花を考えていたのですが、今日、タカサゴユリが咲いていることを見つけてしまいました。そこで、8月の生物季節観測は、またセミになりますが、ツクツクボウシの鳴き声にしました。今は、いろいろなセミの鳴き声が混在していますね。しかし、ツクツクボウシは、鳴き出すととても分かりやすいと思いますので、意識していつごろ鳴き始めるか、よく聞き分けてみてください。
さて、タカサゴユリを8月は想定していましたので、ここでは、ユリの紹介をします。
まずは、ウバユリです。茎からたくさんの花を華やかにつけるので、山道を歩いていると目を奪われます。漢字では、乳母百合と書きますが、名前の由来は、花が咲くころに、茎の下の葉が枯れるために、葉がないを歯がない、に重ね合わせ、歯がない老乳母に喩えたそうです。葉がないので、一層花が目立つのかもしれませんね。
次は、オニユリです。オニユリの葉の付け根には、焦げ茶色のむかごがあり、これで増えていきます。球根は食べられるので、昔から飢饉に備えるために食用球根として農村では喜ばれたようです。オニユリの名前の鬼の由来は、花の色が赤鬼の顔を、茎の色が赤鬼の手足を連想したようです。しかし、飢饉に備える植物であることから、きっと慈悲のある鬼だったことでしょうね。
そして、右の写真が、葉の付け根にあるムカゴです。よく似ているコオニユリには、ムカゴはありません。
最後は、8月の生物季節観測の対象にと考えていたタカサゴユリです。しかし、7月29日の今日、一輪咲いているのを見つけてしまいました。近年とても増えてきているようです。名前の由来は、台湾の高砂から渡来したためだそうです。
六甲山の山麓を歩く際、ユリの花を意識していると、案外いろんなユリを見つけられるかもしれませんね。暑いので、熱中症対策はいりますが、汗をかく運動を兼ねて山歩きをおすすめします。
8月の生物季節観測は、ツクツクボウシの鳴き声ですので、よろしくお願いします。
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