六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2018年11月8日

六甲山ガイドハウスに訪れる生き物たち

記念碑台のガイドハウスにおりますと、植物はもちろんですが、小鳥や昆虫などにもよく出会います。
ガイドハウスの室内や周りの床が木でできているからでしょうか?
ちょうど入口の床にナナフシ(ナナフシ科)がいるではありませんか。
「こんな所にいると踏まれてしまうよ。」と呼びかけても知らん顔。
ナナフシの得意技である不動の姿勢を貫いています。
きっと誰にも気づかれないようにと、じっとしているのでしょう。
木でできている床の上なので安心しているのかもしれません。
人の出入り口にいては危ないので、ひょいとヤブコウジの咲く近くの叢へ移動させました。

ナナフシは、上の写真のように木の細枝のような形で、木に似せて(擬態)身を守る手段にしています。
死んだふりすることも得意です。
だから長時間の不動の姿勢も平気なのですね。

ガイドハウス前にたくさんの実をつけたマユミの木があります。
その実を食べにコゲラ(キツツキ科)がよくやってきます。
コゲラは、日本最小のキツツキです。

たくさんのマユミの実をつつくのに夢中になっています。
樹木の下から上に移動しながら実を食べて、ギィーギィーと元気な声を発します。
コゲラなどキツツキ類は、木の中・樹皮にいる昆虫を探して食べるので、冬も食べ物を確保できるようです。
だから一年中日本にいる留鳥なのですね。

記念碑台周辺は、いよいよ晩秋の趣で木々の色づきも増してきました。澄み切った空気で遠景もよく望めます。
11時からと13時30分からの観察会を土日祝日と行っていますので、ぜひ当ガイドハウスにご来館下さい。

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