六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2019年2月11日

2019年2月10日(日)
冬の寒さに耐える植物の知恵とは?
環境学習プログラム

10日の六甲山ビジターセンターの気温はマイナス5℃でした。

そんな寒い中ではありましたが、総勢40名を超える方々が、冬しか観察できない、冬だから学べることがある、ということで集いました。

プログラム1

冬の植物の知恵を学びます。まず、冬の季語である『山眠る』の趣を俳句で味わいます。

ちなみに

春は『山笑う』

夏は『山滴る』

秋は『山粧う』です。

冬の植物にとっての最大の乗り越えるべき試練は、乾燥です。それを対処するための工夫が5つ説明されました。

① 落葉

② クチクラ層がある。

③ タネになる。

④ ロゼットになる。

ロゼットとは、左の写真の植物のように、地面にへばりついて冬越しすることを言います。冷たい風を避け、地面の温かさと太陽の光を受けるのです。

ロゼットという言葉は、バラの形に似ていることからきたそうです。

⑤ 冬芽になる。

三大美芽の一つ目は、ネジキです。

三大美芽の二つ目は、コクサギです。

三大美芽の3つ目は、ザイフリボクです。

冬芽には、鱗芽と裸芽があり、多くの楽しい表情があることがわかりました。

プログラム2


いよいよ外での冬の観察です。零下5度をものともしない参加の方々の熱心さが、寒さを吹き飛ばしていました。

これは、ブナの冬芽がとんがっている所を確かめています。

六甲山ビジターセンターの北側のホテルコースの観察路です。

ドウダンツツジの大木の話を聞いたりやクロモジの冬芽を楽しく見つめたりしていました。

プログラム3

お昼休みは、暖かなペレットストーブのあるビジターセンターでお弁当。それが終わったら、工作でした。凧あげの凧が出来上がり、大人の方々も童心の返って歓声をあげていました。

そして、巣箱作りに挑戦した人もいました。

「どんな小鳥が入るだろうね?」とできた巣箱をうれしそうに持っていました。

それから、最後のあいさつがありました。

環境学習プログラムの間に、六甲山山の案内人の会の1年間のエキスパート講座のおすすめの話もされていました。

植物など自然を学ぶことで、多くの元気がもらえます。また、ぜひ環境学習プログラムやエキスパート講座等々、より自然に親しみたい方、六甲山に親しみたい方、六甲山ガイドハウスに、お問い合わせください。きっといいアドバイスが頂けると思います。ガイドハウスの電話は、078-891-0808です。

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