六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

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2019年12月7日

加藤文太郎の追憶、「孤高の岳人は手帳に何を記したのか」が始まる

ドウダンツツジの紅葉

今日の山上の気温は3度、いよいよ本格的な冬がやってきました。六甲山の秋を飾った紅葉も終わりを告げようとしています。

ビジターセンターでは展示室にストーブを灯して皆様をお待ちしています。

展示室では昨日7日から、六甲山にゆかりの登山家・加藤文太郎の企画展「加藤文太郎の追憶・加藤文太郎の手帳公開」を開催中です(1月19日まで)。

開催中の加藤文太郎の企画展

加藤文太郎は浜坂出身ですが神戸で勤務中に、神戸の寮を出発して塩屋から六甲山を宝塚まで縦走し、徒歩で寮に帰宅しました。神戸市民などに親しまれて毎年多くの人が参加する「六甲山全山縦走」。このコースは加藤文太郎の足跡を辿るものです。

加藤文太郎は「単独登攀の加藤」と呼ばれ、多くの冬山に冬季単独登頂を成し遂げてきましたが、槍ヶ岳北鎌尾根で遭難、帰らぬ人となりました。この企画展では、彼が遺した登山手帳を公開し、「孤高の岳人は手帳に何を記したのか」をテーマに、登山家・加藤文太郎の足跡を振り返ります。

加藤文太郎の手帳のメモから全山縦走した時のラップタイムを想定し、現在の全山縦走の標準タイム(ペースメーカーのタイム)と比べています。当時はコースが現在のように整備されておらず、登山装備も十分なものではありませんでした。下山後に宝塚から寮まで歩いて戻り、翌日は朝から出勤しているので、途轍もない脚力・体力の持主だったことがうかがえます。

六甲全山縦走のタイムの比較
現在の六甲山全山縦走路

全山縦走に参加された方、あるいは興味をお持ちの方、先駆けとなった加藤文太郎の足跡を覗いてみませんか。手帳には、文太郎が登山で使用した所持品や、登山記録などが残され、解説付きで展示されています。