2017年4月9日
六甲山自然保護センターでは、「六甲山災害からの復旧の軌跡」特別展が始まりました。(5月31日まで)
~神戸県民センター・六甲治山事務所~
この特別展を見学すると、昭和13年の阪神大水害と昭和42年の豪雨災害の多数の死者・不明者等の被害を踏まえ、治山、砂防の技術者たちが、懸命の復旧作業に当たっていたことがよく分かります。平成27年度末までに、約2200基の砂防えん堤・治山ダム、約3400haの山腹復旧工事が実施されました。平成26年8月の台風11号による豪雨の際には、過去2回の災害を上回る降雨を記録しましたが、大きな被害が発生しなかったのです。
この特別展の趣旨は、昭和42年豪雨災害から50年の節目にあたり、土砂災害の悲惨さや恐ろしさを風化させないこと、土砂災害に対する防災意識を高めることにあるそうです。避難勧告等が発令されれば確実に避難行動を取ることの重要性も強調されていました。
展示内容
【パネル展示】
・昭和13年阪神大水害の被害状況
・昭和42年豪雨災害の被害状況
・六甲山系豪雨災害からの復旧の軌跡
【立体模型】
・六甲山系に整備されている治山ダム等を明示
【パンフ配布】
・身近な危険を知り、避難行動を!
・六甲の治山―六甲山系豪雨災害からの復旧の軌跡―(昭和42年豪雨災害50年事業)