“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2024年8月21日
今日の記念碑台、ガイドハウスの10時の気温は24℃。日陰に入り風が吹けば、快適快適。
まだまだ下界は、暑いですが、山上の自然は、そろそろ秋の季節を受け入れつつあるのかもしれませんね。
今日の観察、霧が谷コースへ向かいました。
早速出迎えてくれたのは、モンシロチョウ(シロチョウ科)です。オオバコなど下の方にある植物の間を飛んでいました。こちらを警戒していないようで、あまり逃げません。
下に目をやっていると、小さな花が咲いていました。
ミズタマソウ(アカバナ科)です。ミズタマソウは、花びら2枚、がく2枚、雄しべ2本で2数性です。それに実には、毛がたくさん生えています。何とも涼し気に見えますね。
今日の観察は、花と少し面白い葉の植物を探そうと思います。
まずは、小学校1年生で育てたことのあるアサガオに似た花です。
葉っぱの形がアサガオとは少し違い変わっていますね。
アイノコヒルガオ(ヒルガオ科)と言います。
なんのアイノコなのかは、ヒルガオとコヒルガオの自然交配種ということからです。
しかし、近くにはヒルガオもコヒルガオも見当たらないのですが・・・
次のピンクの花は、ガガイモ(キョウチクトウ科)です。葉の基部はハート型で、葉脈がはっきりし特徴的です。このガガイモの実は、袋果で、その中から冠毛の付いた小さな種が落下傘のように飛び出るのが楽しみです。実ができてくれればいいのですが。
白い花びらが反り返っているのは、ヒヨドリジョウゴ(ナス科)です。この葉は、変化があり3裂の仕方も様々なことがわかります。秋になる実は、陽を浴びると眩しいほどの朱色で美しいのですが、毒があるのでご用心です。
変な花が登場しました。
ヤブガラシ(ブドウ科)です。名前の通りつる性で他の植物に這い登り、枯らしてしまいます。
一見実のように見えますが、咲くとすぐに花びらが落ちてしまいます。
オレンジ色の花が咲き、受粉とともにだんだんピンク色に変化していきます。
葉っぱは5枚一組で、1枚の葉です。鳥の足のような形なので、鳥足状複葉と言われる葉の形状です。
次は、ウド(ウコギ科)です。
拡大すると、
花は、まだ蕾ですね。1点から花が伸びて球状のようになって咲くのがウコギ科の特徴です。
葉っぱは、小葉5枚から7枚ぐらいで1枚に数える複葉です。
ウドの大木と言われますが、ウドは、草本です。
ウドの大木というのは、本当は、洞(うろ)の大木、ということで、いくら大木でも、洞のような穴が空いていたら役に立たない、という意味です。ウロからいつの間にかウドに変わったのですね。
白い花は、ゲンノショウコ(フウロソウ科)です。昔の三大民間薬だった薬草です。
三大民間薬のあとの二つは、センブリとドクダミです。この三種類は、民間の人でも割合簡単に薬を作れたことから三大民間薬と言われたようです。
葉っぱの形も3~5裂で記憶に残りやすいですね。
いつもは花ばかり見ていると、花が咲き終わったら、何の植物か、全く分からなくなるものです。
そこで、今回は、花と一緒に葉っぱを掲載しました。
今の時期、秋の花のスタートラインができたところでしょうか。
秋の花、山上では種類多いものです。
ぜひ、六甲山上にお越しくださいね。
ちなみに、午後3時は、気温27℃に上がりました。
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