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“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2022年12月2日

忙中閑あり、ではなくて、寒中実あり!

12月に入り、今年はグッと一挙に気温が下がってきました。

今日のガイドハウスの午前10時の気温は、3.5℃。外ではジッとすることはできません。

ハイカーによると、最高峰では、氷が薄く張っていたということを話されていました。

駐車場周りには、実がよく目立って来ました。葉が少なくなってきたからでしょうか?

赤い実がありました。

ノイバラ(バラ科)の実です。葉は落ちてしまったけれど、まだ実は残っています。葉がないことで小鳥からも見つけやすいでしょう。小鳥にタネを運んでもらわなければなりませんからね。実の先に丸い形で残っているのは、花びらやがくの跡です。ノイバラの実の中には、硬いタネが、1~8個入っているようです。

またまた赤い実を見つけましたよ。

黄色い果皮が3つに割れて赤い実が出てきているツルウメモドキ(ニシキギ科)です。よく見ると、赤い内部も3つに分かれていて、その一つにタネが1~2個入っています。だからタネは最大で6個というわけです。黄色い果皮に赤い実、ということで、小鳥たちにとってもより見つけやすいツートンカラーなのです。

ノイバラもそうですが、ツルウメモドキもツル性です。ツル性の実は、長く残っているのが多いように感じます。

今度は面白い表情の実がありますよ。

とんがり帽子がついているような実ですね。とんがっている所は、雌しべの花柱の跡です。キヅタ(ウコギ科)と言い、別名フユヅタとも言われ、冬でも緑色の葉を持つ常緑です。これもツル性です。ヒヨドリやレンジャク類など少し大きい鳥たちが好んで食べるようです。1個の実には、ふつう5個のタネが入っています。

またまたよく似ている実を見つけましたが、これは、何でしょう。

ウツギ(アジサイ科)の実です。これも突き出ているのが3~4本ありますが、全て雌しべの花柱です。この実にタネは約10個入っているようです。上のキヅタとよく似ていますね。でも、大きな違いがあります。それは、このウツギのタネは、風で遠くに飛ぶことです。鳥の力を借りるのではありません。風か鳥かは、実の色が目立つ色かどうかで、ある程度判断できます。

風で飛ばされるタネの代表選手を2つ見つけましたよ。

白い綿毛でタネを飛ばすボタンヅル(キンポウゲ科)です。これも名前でわかるようにつる性です。初冬にこの姿を見かけると、一際寒さを実感します。手前に見える黒い実は、タラノキ(ウコギ科)の実です。

ボタンヅルの仲間もいましたよ。

センニンソウ(キンポウゲ科)です。ボタンヅルと同じように綿毛があります。これを白髪の仙人の髭にたとえたことから、センニンソウと言われています。タネは、扁平な卵形です。1つの花から4~7個のタネができるようです。

このように、今は、来春に命をつなげようとする実たちを発見しやすい時期でもあります。寒さ対策を万全にして、六甲山に出かけてください。

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