六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

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2020年6月21日

自然災害の季節到来

 

いよいよ梅雨の季節がやってきました。近年は豪雨による災害が多発し、六甲でも2年前の昭和30年7月の豪雨では各所で土砂災害が発生しました。今年も集中豪雨や台風が予想され、倒木や土砂崩れなどの発生が懸念されます。「災害は繰り返す」と言われています。過去の災害の歴史を振り返って被害防止に役立てるため、ビジターセンターでは企画展「六甲山の治山対策」を開催中です。

六甲山及び阪神地域における歴史的な水害としては、昭和13年阪神大水害がよく話題になります。今では、この大水害を実体験として知る人はかなり高齢の方だけとなってしまいました。六甲山に降り注いだ豪雨は六甲山の随所で土砂流出を引き起こし、土石流が市街地に流れ込んで甚大な被害を及ぼしました。この大災害の教訓から、明治時代に始まった六甲の地山対策がさらに発展を遂げることとなりました。我々が暮らす街の背後にそそり立つ六甲山の地形地質及び自然現象が引き起こす災害に対して、我々が暮らす街がどうやって守られているのか、今一度知っていただければと思います。

 

六甲の治山対策の歴史は明治時代に始まりました。はげ山だった六甲山からの土砂流出を防止するため、植林事業が各地で進められました。その先駆けとなったのが明治35年に始まった再度山の植林事業です。本年5月には、この事業が兵庫県で2例目の「林業遺産」として登録されました。林業遺産とは、日本の林業の発展と歴史を将来にわたって記憶・記録していくために認定するものです。はげ山の状態の再度山を植林で緑豊かな山によみがえらせ、災害防止に役立てたことが評価されたのです。

 

地山対策展を開催中の展示室の隣にはレクチャールームがあります。今日は大勢の可愛いお子さんたちがレクチャールームに集まってきました。

毎年恒例のイベント「二つ池でモリアオガエルを調べよう」が県の環境学習プログラムの一環として開催されたのです。大変人気があるイベントで、主催団体の「六甲山を活用する会」の高齢のスタッフが、お孫さんのような子供たちとカエル探しに出かける姿が大変ほほえましく感じられました。

講師はいつもおなじみの久門田さんというカエルのスペシャリストです。今回もカエルの生態や産卵の実態を子供たちにもわかりやすく紹介してくださいました。

 

調査フィールドはいつものまちっこの森と二つ池です。まず二つ池を取り囲んでじっと静かにしながらカエルがモリアオガエルが現れるのを待ちます。15分間がまんして待ちましたが、カエルは姿を見せませんでした。

この季節には産卵した白い卵塊が池の上の木の枝にぶら下がります。今年は卵塊の数がとても多く、数えた人によれば2つの池を合わせて47個とのこと、私が見つけた数の倍ほどあったので驚きでした。

今日の子供たちが、今回をきっかけに「まちっこの森」に興味を持ち、森を守る活動に参加する姿を見せてくれることを楽しみにしています。