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2022年7月8日

霧が谷観察コースは、霧で包まれる

六甲山記念碑台ガイドハウスの今朝午前10時の温度は22℃。下界の温度とは大違い。窓から前方を見れば、霧が立ち込めてきました。霧が谷観察コースにいざ、出発。霧が下から上がってきます。日も差さずヒンヤリとしてきます。こんな条件を好みそうな花がたたずんでいます。

本当なら梅雨の時期が終わってなければ梅雨にお似合いのツユクサ(ツユクサ科)です。青い花びらがスッと浮き立つようです。一番長い1本が雌しべです。では、雄しべは何本あるでしょうか?正解は6本なのです。黄色が目立つのが4本と、雌しべより少し短い先が黒いのが2本です。雄しべには花粉があるものですが、ツユクサは、省エネタイプで、先の黒い雄しべ2本に花粉があります。あとの黄色の雄しべは、色が目立っているだけで、虫から見つけられやすくしているのです。ツユクサは、1日花で、もしも虫がきてくれなくても、閉じるときに雌しべと雄しべが同じようにクルクルっと巻き込みながら縮むので、雄しべの花粉が雌しべに付くようになっています。これを自己受粉といいます。うまい仕組みになっていますね。

霧に合う密やかな花も見つけましたよ。

ムラサキシキブ(シソ科)です。紫色の花びらに黄色の花粉がわかりますね。もう少しアップしましょう。

黄色の花粉の付いた雄しべよりも長い雌しべもくっきりわかりますね。花の長さは、5mmぐらいでしょうか。

名前の由来としては、昔、ムラサキシキミとも呼ばれていたのが、変化してムラサキシキブになったとか、植木屋さんが、紫式部にあやかって、この名前をつけたとか諸説あるようです。紫式部の世界が広がりそうな霧が谷コースの世界を降りていきます。

足元にもかわいい花を発見。

ヤマクルマバナ(シソ科)です。一つの花は、3mmぐらいでしょうか。この小さな花が茎を車輪状に取り囲んで咲いているということから、クルマバナと呼ばれます。クルマバナのガクは紫色ですが、これは緑色のガクなのと山地性ということからヤマクルマバナと言われます。

どんどん霧が谷コースを降りてきますと、シラキの木や大木のオオシマザクラがあります。一番下にたどりつくとにぎやかに花が咲いていましたよ・

アカメガシワ(トウダイグサ科)の雄花が咲き始めています。アカメガシワの木は、雌雄異株と言って、雄の木と雌の木が別々にあって、雄しべがみえるので、雄木ですね。この写真の右側に、ちょうど蛾のヒョウモンエダシャクがとまっていました。

ここからは登りです。バス道にでますと霧が晴れましたが、暑くなってきました。地蔵池には黄色のアサザが咲いています。黄色の花がまたありました。遠目ではキツネノボタンか、と思いましたが、違いました。

ダイコンソウ(バラ科)です。根生葉がダイコンの葉に似ていることから、ダイコンソウになったとか。

キツネノボタンとは、ちょうど入れ替わりに咲きます。

記念碑台に戻ってきますと、石垣に花が咲きていました。

マタタビ(マタタビ科)の花です。今、マタタビの葉は、半分先が白くなっています。虫をより呼ぶ作戦ですね。

暑くなってきて虫の飛ぶのが減ってきたので花は少ないかなあ、とは思うのですが、観察してみるといろんな花を発見できます。避暑も兼ねて、ぜひ記念碑台を訪れてくださいね。

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