“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2019年11月25日
今朝は暖かい気候でケーブル上駅の温度計は14度と季節外れの高温。
朝は大阪湾が雲に包まれて真っ白でしたが、昼からは雲海の上に山並みが姿を見せました。後で調べると遥か彼方の大峰山系だと判明。秋は空気が澄んでいる表れでしょう。
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また記念碑台などで開催されていたミーツアートは今日が最終日、家族連れ、外国人など、人が絶えず訪れて最終日まで盛り上がりを見せていました。
さて今日のメインは環境学習プログラムの一環で行われた「六甲山の自然と共に育まれた神戸ならではの歴史・文化」主催は「NPO法人六甲山と市民のネットワーク」です。
午前中はビジターセンターのセミナー室で、神戸と六甲の開発の歴史などのお勉強です。神戸開港150年と異文化伝来のお話からスタートしました。
まずは旧居留地の外国人が始めたスポーツのこと。イギリス人のグルーム氏が六甲山に別荘を構え、日本初のゴルフ場を造ったことは有名だが、神戸では日本で初めてのマラソンも開催。マラソン発祥の地の記念碑が神戸市役所前にあり、神戸マラソンのスタート地点とのことです。
六甲の開発としては交通機関も重要です。六甲ケーブルの開業時の姿を紹介。昭和13年の阪神大水害で大きな被害を受け、ケーブル下駅は上部の木造部分が大破、改築して現在の姿となったが、下部には昔の面影が残っています。
山上施設では、六甲山にはオリエンタルホテルと六甲山ホテルがあって宿泊客を迎えていましたが、オリエンタルホテルは教会を残して姿を消し、六甲山ホテルも閉館、営業譲渡して本年になってレストラン営業のみで再開しました。滞在可能な施設がなくなって非常に残念な状況とのことです。
旧六甲山ホテルは緑化で緑化で建物が隠れていましたが、現在リニューアルした姿は、緑化を減らして昔のホテルの雰囲気に近づけています。欧州では立派な建物は緑化をしないのがセオリーとのことで、ある意味では歴史的景観の復活ともいえるようです。
六甲山のお勉強を終えると、ピアニストの雁瀬さんが登場。六甲山のイメージソング「森のおくりもの」という歌が紹介されました。作曲は雁瀬さん、作詞は六甲山小学校の卒業生で応募の中から選ばれました。
皆で「森のおくりもの」の歌を合唱して終了となりました。このイメージソングが広まってよく歌われることを期待します。
昼からは現地見学。まず別荘地のメインストリートだったコースを歩いて、別荘建設当時の名残を感じ取ります。木立の中、自然を取り入れた建築が別荘のトレンドだったのでしょう。
足を進めると鮮やかなモミジの紅葉が目を奪います。この時ばかりと足を止めてカメラを向けていました。赤く色ずくアオキやマムシグサの果実なども鑑賞できて、六甲山の四季の変化を味わっていただきました。
いよいよ今回のメインイベントの神戸ゴルフ倶楽部へ。クラブ会員関係者以外は立ち入ることができない施設を特別に許可を得て見学させていただきました。副支配人が出迎えて下さって内部をご案内いただきました。
内部は他のゴルフ倶楽部ではホテルロビーのような雰囲気が多いが、ここはレトロで落ち着いたな風格を持ち、まるで外国人の邸宅に招かれたような様相を呈している。
エアコンがなく自然の風を取り込んで涼をとっていましたが、温暖化で夏は暑くなったとのこと。ただし冬はゴルフは困難。これから冬になるとゴルフ倶楽部は休業に入ります。
次は外に出て外装とゴルフ場を見学。
倶楽部ハウスの裏には、旧居留地でグルーム氏が事業を行っていた101番の標石が残されています。この標石は季節によるがハイキングコースからも見ることができるとのこと。
ゴルフコースは18ホールですがパー5がなくトータル61、各ホールに愛称が付けられています。
1番はDumpie、2番はKobe、3番はBishop’s・・・・。グルーム氏がスコッチウィスキーのDumpieを愛飲し、1番ホールでホールインすれば、このウィスキーを1ダース贈呈したとのことです。2番は神戸の街と港を見渡せる場所。
コースは当然のごとく傾斜が当たり前で、18番ホールはかなりの打ち下ろし。
あっという間に与えられた時間が過ぎ、丁重にお礼を言ってゴルフクラブを後にしました。
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本日の取材を終え、帰り道では鮮やかな夕焼けが見送ってくれました。
摩耶山の彼方に見えるのは大きな山陰と思いきや、雲が山並みのような姿となって表れたのでした。今日は六甲山に来てこそ味わえる澄み切った秋空の美しさも堪能できた一日でした。
しかし六甲ケーブルに乗ると、満員状態で多くの乗客が立ったままで下山。それでも車窓にはモミジの鮮やかな紅葉が広がり、カメラを向ける人が続出。訪れた皆様は秋の六甲を満喫して帰ったことでしょう。
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