“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2023年12月1日
今日から12月。今朝は冷え込みが厳しく六甲山ガイドハウスの朝10時の気温は3℃。室外に長居すると手や口が凍えて動きません。賑わった秋のイベントシーズンが終わると、六甲山は来山者が減って静かな山へと変貌します。静けさを取り戻した山の様子を見たくて周辺の林内を歩きました。青空の下、落葉が進んで遠方まで見通せます。いよいよ冬の様相を呈してきました。
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足元に目をやると落ち葉のじゅうたんで被われています。
大きな落ち葉を見つけました。ホオノキの葉はとても大きいのでよく目立ちます。見上げても近くにはホオノキの木が見当たらないのですが高木でしょう。横の茶色い葉はスギで、枝ごと落ちてきます。スギは常緑の針葉樹ですが、夏の季節に新しい葉が出てきたら落葉して、枯れて茶色くなったものです。
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ブナの小径へと向かうと樹皮が黒っぽいイヌブナがあります。樹肌が白いブナに対してクロブナとも呼ばれます。葉は枯れ落ちて残りわずかです。
事前に見た極楽茶屋横の六甲ブナの木も、葉はほとんどが枯れ落ちた状態でした。
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池を覗いてみると、水面を覆っていたスイレンは残り僅かになり、水面には紅葉した樹木の影を映しています。
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ゴルフ場はシーズンが終わったので休業中。静かに春の再開を待ちます。
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六甲に早春を告げる植物は春の準備を始めています。新春に一番に花開くのはヤブツバキ。つぼみが膨らんできました。新芽が赤くなって目立つのはアセビです。六甲山の明るい尾根では随所で見られます。高木の下の暗い場所に多いのがアオキです。果実が大きくなってきて赤く色づく季節が楽しみです。
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このように山の植物たちは冬姿を呈してきました。それでも鮮やかに紅葉し樹々が随所に残っています。陽光を浴びて様々な色を見せるのがコナラ。コナラは六甲山の下部の里山から上部まで広く自生して晩秋に黄色く色づきます。赤く色づく木もあり、陽光の当たり具合によって鮮やかに輝きます。
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紅葉の代名詞といえばイロハモミジで、緑の葉が黄から赤へと変化するグラディエ―ションも魅力的です。黄色一色に色づいた木を見つけました。赤い色に変わらず、このまま枯れて茶色くなって葉を落とすのかもしれません。
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ドウダンツツジの鮮やかな赤色には目を奪われます。
クロモジは黄色く色づく低木の代表種ですが、可愛らしい冬芽を付けて来春の芽吹きに備えています。
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歩いて戻る途中、前方の路上で動く薄茶色の動物を発見。カメラをズームアップして見るとキジの雌です。繁殖期の5月ごろにはペアで見かけることが多いのですが、人通りが減って静かになったからでしょうか。この季節の六甲山上で見かけたのは初めてです。寒々とした冬の一日を存分に楽しませてもらいました。
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