“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2023年5月11日
今日のビジターセンターの午前10時の温度は18℃。それに昨日からは、記念碑台近隣に、新しく自転車を主に受け入れるカフェもオープンしました。日差しもよく陽気な気分になります。ヴォーリス山荘コースとゴルフ場方面の観察コースに向かいました。
記念碑台周辺で今一番目立つのは赤いツツジです。
ツツジは、六甲山の地質が好きなようで多様なツツジが見られます。
前々回のブログでは、コバノミツバツツジ、前回のブログでは、モチツツジ、そして今回は、ヤマツツジ(ツツジ科)です。
六甲山での代表的なツツジの三大選手です。特に、このヤマツツジは、六甲山でも標高の高い場所にあります。朱色の花びらが映えます。飛んでくる虫に花粉をつけようと雄しべを精一杯伸ばしているように見えますね。
朱色の花の色とは、対照的に清楚な感じの白色の花を見つけました。
シロヤマブキ(バラ科)です。図鑑で調べると日本での自生地は、岡山、広島、島根、福井県ということですから、ここに育っているのは、だれかが植えたのでしょうか?バラ科でも葉っぱが2枚一緒の茎の場所から対に出ています。これを対生と言います。黄色の花が咲くヤマブキの葉は、互い違いについています。これを互生と言います。バラ科は互生が多いのですが・・・。今近くに、黄色のヤエヤマブキが咲いています。
その近くに、こんな不思議な花も咲いていますよ。
始めの写真、葉っぱの間に花が咲いているのが分かるでしょうか?その花を拡大しているのが、次の写真です。
フタバアオイ(ウマノスズクサ科)です。葉っぱの下の地面近くに花が咲くのです。だから、この花は、地面を歩くアリに花粉を運んでもらうのです。そのためには、タネにアリの好むおいしい物質をつけているそうです。
この葉は、同じ茎から2枚出てくるので、フタバアオイと言います。この葉が3枚になると何になるか分かりますか?それは、徳川家の紋所のミツバアオイなのです。もちろんミツバアオイという植物はないのですが・・・。
かわいい花が見つかりました。
チゴユリ(イヌサフラン科)です。大きく見えますが、花の直径は、2cm以下です。小さい花なので、稚児と言います。稚児というのは、鬼神が子どもの姿になって人間界に現れたものだそうです。さあ、このチゴユリは、鬼神なのでしょうか?
鬼神と言えば、こんな花も見られます。
ラショウモンカズラ(シソ科)です。ラショウモンというのは、奈良に羅生門(羅城門)がありますが、そこに平安の昔、鬼が住み着きました。その鬼を退治しにいった渡辺綱という武士が、鬼の腕を切り落とします。この花の形がその切り落とされた腕の形に似ているということから、この名前がついたそうです。そんな形にだんだん見えてきましたか?
恐そうな名前が出てきましたが、最後は、白い小さな花です。
ツルカノコソウ(スイカズラ科)です。この花の付き方が、鹿の子模様に似ているということから、名前がついたようです。花が終わったら、ツルも伸ばしていきます。
いろんな花が咲き誇っている六甲山のこの季節。空気も気持ちいいですよ。ぜひ、お越しください。
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