六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

ブログ

2020年6月6日

安全登山に必要な応急処置の知識 

今日はビジターセンターが再開して2度目の土曜日です。記念碑台にも人の姿が戻ってきて賑わいを取り戻しました。

本年度に予定していた環境学習プログラムのうち1回目(5月)の予定分は中止となりましたが、2回目がセミナールールにおいて本日無事に開催されました。感染予防対策のため座席配置などを変更して参加者が安心して利用できるように工夫されています。

内容は、「六甲マウンテンファーストエイド」というタイトルで、安全登山がテーマです。健康と安全がクローズアップされた新時代にピッタリのテーマです。主催団体は「六甲山専門学校」で、六甲山麓にある白馬堂という登山用品店に事務局を置き、店舗の近くで六甲山に関わるセミナーを開催しています。

今回の講師の方々はバリバリの医療従事者で、まず、新型コロナウィルスの医療現場で経験された生々しいお話があり、参加の皆様は思わず引き込まれてしまいました。

本論の第一部は「ファーストエイド」すなわち応急処置。濃厚接触を避けて実習は取りやめましたが、登山者が自らの怪我及び怪我人と遭遇した際に行うべき応急処置のお話です。講師は、神戸アドベンチスト病院の看護師の高木さんで、アウトドア大好き人間でアウトドアと医療の融合を自身のテーマとしておられます。登山に持参することが望ましい応急処置用グッズ及びその使い方について、わかりやすく講義をしてくださいました。ファーストエイドとは、すぐにできる処置を行い、患者の状態悪化を抑えることが求められます。消毒液が手に入らない状況が続いていますが、止血方法の解説では、血や土などの異物を水で洗い流すことが重要で、消毒液は体の細胞が持つ改善能力も損なってしまう、という話など目からうろこの内容でした。

またウィルス感染の予防については、マスコミで言われていることよりも、免疫力を高めることが最も効果的で、睡眠・食事・運動をしっかり行い、体温を36.5~37.5に保つと良いとのことです。

第二部の講師は神戸市中央市民病院の山岳認定看護師の林さんで、もちろんバリバリのアルピニストです。高山病のお話では、2500m以上の山では高山病が起こる可能性があり、高齢者や速足の人の他、一度経験した人もなりやすいとのことです。

参加された皆様は興味が尽きないようで、講義終了後も閉館時刻が近づくまで講師の方々と意見交換されていました。

主催者からは「今日の話を多くの人に伝えてほしい」とのことでした。多くの人が安全知識を持ち、準備や実践を行うことによって登山がより安全になり、より多くの人に登山を楽しんでもらうことにつながるとの思いからです。その言葉を聞き、しっかりとブログで発信せねばという思いで書き綴った次第です。