六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2019年12月22日

六甲山でブナを再生

今日のテーマは「六甲山でブナを再生」です。

六甲山には自然のブナが残されています。しかし地球温暖化の影響など、生育環境が悪くなってきて将来的に絶滅が危惧されています。そこで取り組んでいるのがブナを植えて育てる活動です。100年後の六甲山のあるべき姿を目指した壮大な取り組みです。取り組んでいるのは「ブナを植える会」です。

この取り組みを知ってもらうイベントが、環境学習プログラムの一環として開催されました。マイクロバスに便乗して植樹したブナの状況を観察しましたので、その様子をご紹介します。

最高峰からの遠望(大峰山系も見える)

最初に向かったのは六甲山最高峰です。天候は薄曇りなのに空気は澄み渡っていて、遥か金剛葛城山系の向こうには大峰山系まで見通せました。

六甲山最高峰のブナは、最高峰の南側の広場に2002年に植樹して17年が経ちます。風が強く気温も低い場所なのか、紅葉した葉はほぼ落ち切って冬の装いです。

最高峰付近のブナ」

極楽茶屋跡付近で育ったブナ

次に向かったのは極楽茶屋跡です。ここのブナは2000年に植樹したものですが、生育状態が非常に良くてすくすくと成長し、樹高も高く立派なブナ群落となる予感を感じさせます。

ブナの結実は7~10年に一回きりなので、種が発芽して育つのは大変なことで年月もかかります。

このように「六甲に自生するブナ」を植樹ができたのは、1997年にブナの実が大豊作で種子を採取することができ、兵庫県人と自然の博物館などで苗木まで育てたことで、苗木の移植が可能になったとのことです。しかし、それ以降はブナが実を結んでいないので、種子を採取して育てた取り組みが、まさに実を結んでいるのです。
六甲山の自然を愛する人たちが協力して、地球温暖化に負けないで立派なブナ群落が形成される日を待ちたいと思います。

工作材料

ビジターセンターに移動し、セミナー室でブナの木の紙芝居を聞いて午前の部が終了、昼食後は工作の時間です。テーブルにはいろんな工作材料が用意されています。工作のテーマは「クリスマスグッズ」です。

皆様、夢中になって家族や友人へのお土産の作成に取り組んでいました。

スギの葉のリース
ブナの枝で作ったサンタ
松ぼっくりのツリー

お昼からは気温が下がり、イベントが終了するころには今年初めての降雪がありました。本格的な雪ではなく「みぞれ」状態で、すぐに溶けるので濡れるに任せて我々も帰途に就きました。

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