六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2019年2月2日

初心者のための冬山体験イベント“冬山を学ぼう!歩こう!”

神戸県民センターでは、 兵庫県山岳連盟スタッフのご指導による、
初心者のための冬山体験イベントを開催しました。
兵庫県山岳連盟の方々は、 登山の健全な普及・発展、安全登山の啓蒙を目的として活動されておられる、
山歩きのエキスパートのみなさまです。
冬山の心得やアイゼンを装着した歩行などを学び、
冬芽の観察や冬山の眺望などを楽しみながら歩く 初心者のための冬山体験です。
午前中は、山岳連盟の黒田講師による、 山に行く前は何が必要か?ということで、
ご用意していただいた山の装備でわかりやすく 実践的に説明していただきました。
そのお話の中で、山は楽しいが最大のリスクを避けることが必要とのこと、
六甲山でも道迷いの遭難が多く、 コンパス・地図の見方の詳しい説明や、
山での食事(行動食も含めて)についてお話がありました。
食事の後、アイゼンの装着の説明がありました。
アイゼンを付けるだけの単純作業も雪山登山では重要な技術です。
アイゼンでの歩き方の練習をしたのち、 積雪10センチほどの雪の中をダイヤモンドポイントまで歩きます。
アイゼンを付けての特別な歩行方法だと思われていますが、
斜面で効率よく歩くことが正しくできていれば、 後はアイゼンの使い方を身に付けるだけとなります。
緩やかな坂は雪面に靴底を平行にして置く「フラットフィッティング」で歩き、
急な坂では登山靴のつま先を蹴り込む「キックステップ」で乗り切ります。
途中、吉野講師による冬芽の説明にみなさん熱心に聞かれ、
資料や見本も用意していただき、 実際にルーペで見て触れて感じておられました。
参加者の方からは、アイゼンを履き、急傾斜のルートに入った時に
「体が安定して、全く不安がない」との声がありました。
辺り一面の銀世界で幻想的な雰囲気の中、雪の重みを感じながら歩きます。
目的地のダイヤモンドポイントでは、 実際にコンパスを使って地図の見方の説明がありました。
冬山が初めての参加者からは、
「冬山は怖いものだと思っていたけど、アイゼンを履いて登れば、
夏山とは全く違う雪山の景色の素晴らしさに感動しました」と、 盛んに風景を撮影おられました。
ダイヤモンドポイントから見えた景色の一部
記念碑台に戻って解散 みなさん、お疲れさまでした。
 今回、好天でしたが、一般的に風速1メートルで体感気温は1度下がると言われています。
好天でも、冬用の手袋をしていなければ、指先が凍傷になる恐れもあります。
しっかり装備を重ねて、安全な冬の山を楽しみましょう。
今日の六甲山上、記念碑台は、雪があるものの好天に恵まれて、
家族連れが、雪を踏みしめて歓声をあげていました。
ビジターセンターのレクチャールームから見える景色です。
ビジターセンターでは、冬期開館中、 持ち込みの昼食場所(お湯のサービス有り)を館内で設けています。
冬ならではの六甲山をお楽しみに 兵庫県立六甲山ビジターセンターへお超し下さい。

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