“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2019年10月29日
今朝10時のガイドハウスの気温は、11.5℃でした。じっとしていると寒くなりました。
「実りの秋が始まりました」 とするタイトルは時期に合わないかなあと思いつつ第3弾としました。
実と言えば、真っ赤な色が多いのですが、これは、小鳥たちに見つけてもらいやすい色ということだそうです。逆に言えば、小鳥たちは、赤色に魅かれるのかもしれません。
早速、赤い実を見つけました。
これは、サンショウ(ミカン科)の実です。この赤い実からもうすぐ黒い種が顔を覗かせますよ。中国の胡椒などと区別して、日本の山にはえる椒(はじかみ)ということで、山椒と言われたようです。はじかみの語源は、実が「はぜるニラ」の意味だそうです。葉や実からは、鼻を近付けるとよい香りが漂ってきます。刺身などにそっと添えられているのは、抗菌作用があり、刺身の新鮮さを保つことに一役買っています。
もう一つ赤い実がありました。
アキグミ(グミ科)です。秋に実が熟すので、アキグミです。グミと聞くと甘くておいしいイメージですが、食べてみるとこれは、そんなに甘くなく渋さとえぐみがあります。これは、タンニンが含まれているのです。葉や実の表面には白い点は、たくさんありますね。これは、小さな毛がたくさんあるからです。
次に見つけた実は、赤くありません。
これは、アキニレの実です。写真では大きそうですが、アキニレの葉は小さいので、この実は、約1cmです。この実は、やがて茶色に変わっていきますが、赤色のように目立たないということは、小鳥たちに見つからなくてもいい風媒花なのです。風の力を頼りに、種を飛ばすのです。色に役割があることがわかりますね。
この時期、数少ない花が咲いていました。タイトルの実とは、離れてしまいますが・・・。
高さ10cm余りで、清楚な気品漂うセンブリです。千回煎じて(振りだして)もまだ薬効(胃腸薬)があるため、センブリと言われたそうですが、やっぱり千回は無理がありますね。
今日は生憎の雨です。ガイドハウスへの来館者は、少ないのですが、もうすぐ11月には六甲山全山縦走のイベントも控え、登山道の問合せがあります。
ハイキングシーズンには、ピッタリの季節です。ぜひ、ガイドハウスやビジターセンターにお立ち寄り下さい。六甲山の記念碑台付近のハイキングマップを無料配布しています。
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