2025年6月18日
6月も半ばを過ぎ、例年なら梅雨空が続きます。土砂災害が多い六甲山でも特に災害が頻発する季節です。ビジターセンターでは、毎年この時期に「地山対策展」を開催して土砂災害と地山対策を紹介し、災害への注意を呼び掛けています。
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今年はというと、梅雨入りしてから太平洋高気圧が大きく張り出し、一気に真夏の暑さがやってきました。六甲山上も真夏を先取りした状態で、朝のビジターセンターの気温は29℃です。
ホトトギス、ソウシチョウなどおなじみの夏鳥たちは暑さに負けず声を轟かせています。
ポッポ、ポッポとあまり聞きなれない声が聞こえます。ツツドリです。図鑑には渡り鳥で春と秋に飛来すると紹介されているのですが、六甲山で夏を過ごす個体がよく見られるようです。
チョウチョたちも出迎えてくれます。ルリシジミでしょうか。飛びたつと羽が開いて上面の空色が美しいのですが、とまった写真ではお見せできません。
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六甲山小学校の子どもたちも元気です。野外学習へとガイドハウスの前を歩いていきました。私たちはというと、まだ体が暑さに慣れていないので熱中症が心配です。無理をせずガイドハウスの周りで植物観察をしました。夏空の下でつげ池は水面に緑濃い樹々を映しています。
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道路沿いの樹々には、陽光を求めてつる性植物が巻き上がっています。この季節に目立つのはスイカズラでしょう。花は白と黄色のツートンカラーです。咲初めは白い花が徐々に黄色へと変化するのです。
スイカズラ
六甲山上ではサルナシも所々で見られます。果実がキウイフルーツの形で味もそっくりなので美味しくいただけます。ちょうど花の季節で、写真は両性花でめしべが飛び出ていて目立ちます。雄株を見つけると、めしべがない雄花を付けています。
サルナシ 雌株と両性花
サルナシとよく似たマタタビも見つけました。花はもう少し後ですが、葉の表面が白くなってきているので開花を待つ状態です。
足元に目を移すと黄色い花が目につきます、ツルマンネングサが道端を覆っています。つる性ではないのですが地面を這うように横に広がります。
暑さ厳しい季節がやってきましたが、夏を生きる生き物たちにとって活動の季節なのです。巡る季節とともに六甲山に次々と姿を見せる生き物たち。見逃せませんね。
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