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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2021年2月17日

春と冬との交錯顕著な六甲山上

3日前(14日)の記念碑台山頂では、春到来とばかりに、道端で今年初めての小さな花が咲いているのを見つけました。何の花が一番に咲くか、予想してみてください。

この花です。

見たことがあるでしょう。コバルトブルーの花びらは、オオバコ科のオオイヌノフグリです。霧が谷コースの日当たりのよい南斜面に、ひっそりと、しかし輝いて咲いていました。春がやってきたな、と心騒ぎます。

それからもう一つ、記念碑台の駐車場の周辺には、白い花です。さて何か予想してみてください?

ハコベ(ナデシコ科)です。枯れ葉を押しのけて出てくる逞しさとは、打って変わってかわいい表情ですね。

花びらは何枚か分かりますか?10枚のように見えますが、よく見るとウサギの耳のように、2つで1セットのようになっているのが分かるでしょうか。だから、5枚なのです。そんなほのぼのとした日和が3日前だったのです。

しかし、今日(17日)は、9時過ぎにケーブル山頂駅に着くと、気温マイナス1度でした。

ホテルコースの二つ池はの様子は、

氷の上に雪が積もっている状態でした。マイナス1度よりもっと低そう。風が吹くと手が痛くなりました。

植物たちも寒そうでした。

ヤマアジサイ(アジサイ科)の花の跡です。まわりの飾り花が、裏返っているのがわかるでしょうか?

花の役割を終えると、ヤマアジサイの飾り花は、「もう虫さんたち、来なくていいよ。」と裏返るのです。背景の雪とともに、寂しげでもありますね。

しかし、この寒さの中、凛(りん)とした表情の冬芽を見つけました。六甲山を活用する会が活動されているまちっ子の森にありました。

日本の樹木の中で最大の花を咲かせるホオノキ(モクレン科)の冬芽です。幼木ですが、雪空に向かって何と凛々しいことでしょう。もちろんこの冬芽も大きいのですが、春になって、花や葉や枝がどのように展開するのかと想像してみるとゾクッとうれしくなってきませんか?

春に向かって2歩進んで1歩退く、そんな状況でしょうか。

今からの山の変化はめまぐるしくなりますよ。楽しみでなりません。ぜひ、山へ足を向けてくださいね。

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