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“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2022年3月4日

春の予感

3月に入り、ようやく暖かい日差しが感じられるようになりました。

今日の六甲ケーブル山上駅の気温は5度。六甲山では久しぶりの暖かい朝です。春の兆しを探しにゴルフ場を抜けるルートを歩きました。

先週と同じ道路を歩きましたが、先週は積雪に覆われていた路面には雪が残っていません。

先週の積雪状況

周りの植物も、寒い冬を耐え抜いて芽吹きの季節の到来を待ちわびています。

アオキの新芽

先週の状況(アオキ)

落葉樹の新芽も膨らんできています。

ナガバノモミジイチゴの冬芽

ゴルフ場では春のオープンに向けて整備が進められています。

冬季休業中の神戸ゴルフ倶楽部

先週のブログでお見せしましたが、多雪地帯のような雪庇ができていた場所に来ると、減ったとはいえ雪は残っていました。ここのところの陽気でかなり少なくなったのでしょう。

ゴルフ場付近の残雪

軽やかな鳴き声が聞こえるので空を見上げると、杉の木のてっぺんでさえずる鳥を見つけました。ホオジロのようです。

ホオジロがさえずる様子

ブォーリス山荘の方へと向かいひょうたん池に行くと、先週は凍結した池が積雪で真っ白でしたが、今日はずいぶん融けていて凍結は一部に残るだけの状況です。

ひょうたん池

その足で、いつも気になっている樹木を見に行きました。オオカメノキとイヌブナです。オオカメノキは冬芽がひょうきんな形をしています。裸芽なので皮を被っていないので葉脈の筋がよく見えます。

オオカメノキの冬芽

ブナの道の入り口では、イヌブナの冬芽が大きくなってきました。冬芽が細長く尖るのが特徴です。イヌブナはブナよりも少し低い山に育つ樹木で、樹皮が白いブナはシロブナといわれるのに対し、樹皮が黒っぽいのでクロブナとも呼ばれます。ブナの道では、「ブナを植える会」が中心となってブナやイヌブナを増やす活動を行っています。

イヌブナの冬芽

新芽が開き花咲く季節が来るのはまだまだ先ですが、植物たちは着々と春の準備を進めています。春を待ちわびながら山を歩くのがこの季節の楽しみです。

 

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