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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2016年6月12日

梅雨に目立つ白い花(?)のヤマボウシ(六甲山の生き物歳時記 第5回)

6月12日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は21度で、梅雨空で曇りです。
気象庁は、先日6月4日近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。平年より3日早いとのことです。
六甲山は、アジサイの名所で、これからいろんな種類の野生のアジサイが咲きます。
記念碑台近くの自然観察コースでは、山の静かなたたずまいを演出してくれるコアジサイが咲き始めました。

両性花でかすかに匂いを放つコアジサイ

コアジサイは、梅雨の初めに咲く野生種で、飾り花がなく、雄しべと雌しべを持つ小さな両性花を枝先に半球状につけ、芳香を放ちます。

今の季節、六甲山でお気に入りの生き物は、ヤマボウシです。
梅雨前から、水平に広がった枝に4弁の白い花をたくさん並べ、まるで雪が積もったような姿で、緑の中でひときわは目立ち咲いています。
六甲山の中腹から山麓から山上にかけて見られますが、ガイドハウスの北隅にも、咲いています。

雪が積もったようなヤマボウシ

ヤマボウシは、ミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木です。
その特徴は白い花(?)、花といっても白い十文字の花に見える部分は総苞(そうほう)で、実は花ではありません。
その総苞の中心にある緑色をした球形の部分が花の集まりで、20~30個もの小さな花が集まってできています。

ヤマボウシの白い花(?)

それが、秋には赤く熟して実になり、マンゴーのような味がしておいしいです。そのままたべるだけでなく、果実酒にしても格別です。
なお、ヤマボウシ(山法師)の名前の由来は、白い総苞が、坊主頭の僧兵が白い頭巾をかぶった姿にみたてたことからです。

6月2日(木)六甲山自然保護センターからの勤務の帰り、4月末に災害復旧工事が終わり登山道の開通したアイスロードを下見のため歩いて降りました。
表六甲ドライブウェイの新六甲大橋の近くで、長さ40㎝ほどのウリボウ(イノシシの子ども)が、道に伏していたのでびっくり。

登山道に伏していたウリボウ

恐る恐る近づいてみると、動かないので死んでいると思い触ると硬直していました。重さは持ち上げてみると10㎏ほどでした。
そのままにして帰りました。気になり、6月12日(日)に確認すると姿がなくなっていました。

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