“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2023年7月21日
今日のガイドハウス午前10時の気温は、24℃。風が吹くとちょうど心地よい。
大阪から訪れたお客さんも、「さすが六甲山、涼しいねえ。」と喜んでくださいました。
梅雨が明け、青空に響き渡る声の主は・・・カナカナカナカナ
セミのヒグラシの鳴き声です。これは、コアジサイの葉にあったヒグラシの抜け殻です。山麓では、早朝や夕方に鳴き始めるのですが、この時期、六甲山上では、一日中鳴いています。
7月30日には、六甲山のセミの抜け殻の観察会(県主催の環境学習プログラム)を予定していますが、もうすでに募集定員オーバーになってしまいました。市街地など標高の低い場所にはいないエゾゼミの抜け殻も見つかることでしょう。
今、記念碑台周辺で一番花の数の多いのは、黄色い花です。
左側がダイコンソウ(バラ科)で、右側がキツネノボタン(キンポウゲ科)です。よく似ていますね。春は、右のキツネノボタンが多かったのですが、今の主役はダイコンソウに移っています。根生葉と言って、下の方の葉の形がダイコンの葉に似てるので、その名前になったようです。花は、バラ科のダイコンソウは花びらが5まいですが、ダイコンは、アブラナ科で4枚です。
その近くに、もっと小さな花が咲いていました。
ヤマクルマバナ(シソ科)です。花の大きさは約5mmでしょうか。小さな花が輪のように並んで咲いています。シソ科なので、茎を触ると稜がありますよ。
先日まで葉の半分が白くなっていたマタタビ(サルナシ科)に何かついていました。
実のようにも思いますが、きれいな〇ではありません。これは、虫こぶと言って、この中に虫がすんでいるのです。マタタビのこの丸いのは、マタタビミフクレフシという虫こぶです。この中には、マタタビミタマバエという虫の幼虫が住んでいて、9~10月に落下したこの虫こぶから羽化して出ていくようです。この虫こぶを採取して熱湯で処理乾燥したのが、漢方でいう「木天蓼(もくてんりょう)」で、身体をあたため、利尿効果があるようです。
目の前をサッと横切るものが飛びました。
キンモンガです。黄色に黒の模様があって、目立ちます。目立つということは、何かをアピールしているのでしょうね。ミヤコザサやコツクバネウツギの葉にとまっていました。カメラを向けても気にしないようで、ゆっくり撮影できました。
目を上げると、きれいに実が並んでいました。
ツヤツヤで光っていますね。ナツハゼ(ツツジ科)の実です。日光が当たっている方は、茶色になりつつありますが、日陰側は、まだ緑色です。この実が黒くなってくると美味しいのですね。
もう少しで小さな花を咲かせるのを楽しみにしているつる性植物です。
クマヤナギ(クロウメモドキ科)です。クロウメモドキ科には、今、NHK朝の連続ドラマ「らんまん」で有名になったヨコグラノキがあります。
もうすぐ咲くと言えば、これもです。
ピンポン玉のような蕾が特徴です。タマアジサイ(アジサイ科)です。アジサイの仲間で一番咲く時期が遅いのです。六甲山には自生していません。中部地方がふるさとのようです。
午後3時のガイドハウスの気温は、25℃です。朝とあまり変わりがありません。市街地は、きっと冷房なしには、過ごせないでしょう。昼頃には、保育園の子どもたち18名が5名の先生に引率されて、賑やかにガイドハウスとビジターセンターにやってきました。みんな嬉しそうでしたよ。山を歩くいい保育園だなあと思いました。また、外国の方々もじわりと増え始めています。
みなさんも六甲山を歩きに来てくださいね。生きもの良好ですからね。
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