“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2024年1月30日
今朝、9時半の六甲ケーブル山上駅の気温は、マイナス1℃。
記念碑台に登ってくる途中にある地蔵池は、氷が張りその上には、雪が溜まっている。
しかし、氷の上の雪の範囲が狭い。これは、昨年から雨量が少ないことからだろう。
雨だけで水が溜まるであろう記念碑台の北側にある二つ池で、もっと顕著である。
二つ池の上池の状態である。ほとんど水がなくなっているようだ。この池には、モリアオガエルが住んでいるのであるが、こんな状態でオタマジャクシたちは大丈夫だろうか。水が減ると魚の鯉は、泥に潜るといわれるが、オタマジャクシもどこかに潜んでいてくれるといいのだが・・・。
大寒は過ぎたものの、まだまだ六甲山上の冬は厳しい。植物たちも寒さを凌ぐために必死に工夫をめぐらしていいる。
足元に注目すると・・・
落ち葉をかき分け緑の葉をしげらせているのは、ミチタネツケバナ(アブラナ科)の根生葉である。地際から直接出る葉を根生葉というが、冬の場合は、特に地面にへばりつくように見える。これは、冷たい風に吹かれないよう背を低くしているのである。
左右対称のシンメトリーの形も美しい。これをロゼットとも言う。ロゼットは、バラの花の語源です。
背を低くして地面近くの植物を探すことにした。
これは何だろう?
葉っぱの縦に筋がいくつも見られるのが特徴である。葉がヘラの形にも見えるので、ヘラオオバコ(オオバコ科)という。もっときれいにシンメトリーになっているのはないか、探してみたが、寒すぎて縮れ気味なものも多かった。
次に見つけたのは、黄色い花が咲いたら、みなさんお馴染みの花であるが・・・。
セイタカアワダチソウ(キク科)である。「なあ~んだ」という声が聞こえそうであるが、しっかり地面近くで耐えているのである。
次はロゼットではないかもしれませんが・・・
水滴がついて雪も少し残っている。オランダミミナグサ(ナデシコ科)だ。オランダと名前につくぐらいだから、やっぱりヨーロッパからやってきた植物である。
次は、春にピンクの花をつけるよく見る花であるが、わかりますか?
ヒメオドリコソウ(シソ科)である。お姫さんが踊っているような形の花が咲くからだろう。この写真の左下の楕円形はコハコベ(ナデシコ科)の葉っぱである。
こんな葉っぱもありましたよ。
葉の並び方が輪生状になっている。ヤエムグラ(アカネ科)という。
下を見続けていると、こんなに寒い所なのに、ありましたよありましたよ、花が咲いていました。陽だまりで少しくぼんで風の当たりにくい所だからでしょうか。2種類ありました。
オオイヌノフグリ(オオバコ科)である。光に当たって輝いているように見える。小さいけれども生命力を感じるとうれしくなってくる。
もう一つは、・・・
コハコベ(ナデシコ科)である。風の当たらない場所に、こちらはひっそりと咲いている。
自然たちの妙が、六甲山上にはたくさんあります。
冬山の六甲山に来て、灯台下暗しを発見してみませんか?
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