“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2016年10月2日
神無月を迎えましたが、今日はどんより曇り空です。
午前10時六甲山自然保護センターの気温は、22.5℃。
歩くと汗ばみ 蒸し暑さを感じる六甲山上です。
落葉樹の木の葉がぽつりぽつりと色づきはじめています。
優しい色合いの素敵なコマユミの紅葉。
このピンクの紅葉を始めてみた時は、
こんな色に染まる葉があるのかと感動したものです。
さて、フワリフワリと風に乗って優雅に漂う秋の使者、
アサギマダラが六甲山にやってきました。
これまでも単発的には見られましたが、本格的な渡りの時期になったようです。
この季節、六甲山上周辺では、ヒヨドリバナが咲いています。
キク科の多年生草本で、山道の道ばたや草原などに広く自生しています。
ヒヨドリが、人里に下りてきて鳴く頃に花が咲くのが名前の由来だそうです。
8月~10月に茎の上部で枝分かれした先に頭花を多数つけ、
花の色は普通白色ですが、時々赤みがかかったものもあります。
花はいくつかが集まって塊をつくっており、
さらに一つ一つの花のメシベの先端が2つに分かれているため、
このようなヒゲが出ているような姿となっています。
高さ1~1.5m、葉は対生の多年草で、
山麓から山上にかけての日当たりのよい草地に生えています。
このヒヨドリバナに、『渡りのチョウ』といわれる
アサギマダラが好んで吸蜜しています。
「ピロリジジンアルカロイド」という物質が蜜に含まれているそうで、
オスが出す性フェロモンの前駆物質をつくる材料になるとか、
天敵にとって毒になるこの物質を体に蓄積することで、
捕食されることを防ぐためといわれています。
六甲山は、『渡りのチョウ』といわれる、
アサギマダラの中継地で、
今の時期、翅あまり動かさずに、
ヒラリヒラリと優雅に飛ぶ様子がよく見られます。
アサギマダラ(タテハチョウ科)は、羽の大きさは10㎝程で、
アサギマダラのアサギ(浅葱)は青緑色の古い呼び名で、
翅の半透明水色に由来しています。
黒と褐色のまだら模様で、鱗粉のない部分が浅葱色をしています。
春から夏にかけておそらく、高度1000m以上の涼しい高原地帯を繁殖地とし、
気温の低下とともに適温の吸蜜場所を求めて南方へ移動を開始します。
沖縄県や台湾まで、海を渡って2000㎞以上も大移動するそうです。
逆に、冬の間は暖かい南の島で過ごし、
繁殖した世代の蝶が、春から初夏にかけて南から北上し、
本州などの高原地帯に戻るという生活のサイクルです。
季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶。
その渡りの調査のためマーキングされることも多く、
今日見られたアサギマダラの中にも翅に数字や記号が書き込まれていました。
ガイドハウスの近くでも、アサギマダラが乱舞していて、
その美しさにみなさん感動されていました。
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