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“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2021年6月30日

主役はアジサイに❕

今日(6/30)の六甲山記念碑台ガイドハウスの午前10時の気温は、22.5℃。そよ風が吹くと快適です。

記念碑台の駐車場周辺を見渡せば、アジサイの季節だなあ、と思わせる風景にこの1週間で変わってきました。

写真のような青い色のアジサイ(アジサイ科)が六甲山ではよく見られます。六甲山は、主に花崗岩でできている山で、花崗岩からできる土は酸性なのです。

アジサイは、土が酸性なら青色になります。中性かアルカリ性ならピンク色になります。ちょうど学校で勉強したリトマス紙の色の反応とは反対ですね。

だから、酸性土壌の六甲山のアジサイは、青色が多いのです。

 

観察コースを歩くと、違ったアジサイがありました。

このアジサイは、ヤマアジサイ(アジサイ科)と言います。最初の写真のアジサイとの花の違いが分かるでしょうか?

最初の方は、飾り花ばかりで、本当の花がありません。ヤマアジサイの方は、周りに飾り花があり、真ん中には、本当の花があります。

本当の花だから、雄しべや雌しべがあるでしょう。

飾り花ばかりのアジサイは、挿し木をして増やさなければなりません。

挿し木のアジサイは、クローンになるので、病気がはやると伝染しやすくなるのが弱点です。

だから、アジサイのルーツは、ヤマアジサイの方なのです。

 

今度は白いアジサイが観察コースに見えてきました。

ノリウツギ(アジサイ科)と言います。円錐の形に花が並びます。そして、やっぱり4枚の飾り花があります。

色は白色で、これは、土が酸性でもアルカリ性でも白なのです。色素を持っていないのでしょう。

高さは、最大約5mぐらいになるので、アジサイにしては大型ですね。

 

次に観察コースで出会ったのは、つる性のアジサイです。

この写真では、他の木を登っていく様子が少し分かりにくいですが、つる性のイワガラミ(アジサイ科)です。

幹から気根を出し、岩に絡んでいくということから、イワガラミという名前がついたのでしょう。

飾り花は、1枚なのが特徴です。

 

また、記念碑台の駐車場に戻ってくると、咲き始めの遅い時期のアジサイの開花を見つけました。

写真の左側の丸いつぼみに注目。このつぼみの形から、タマアジサイ(アジサイ科)と命名されました。

 

そして、最後は、ガイドハウス前に、ちょうど咲いているアジサイ人気の火付け役となった幻のアジサイです。

飾り花が、八重になっているシチダンカ(アジサイ科)です。これは、真ん中に本当の花があるのですが、これは、すぐに落ちてしまって結実しないようです。

だから、このシチダンカも、挿し木で増やさなければなりません。六甲山小学校の児童が、一生懸命挿し木をして増やしていったそうです。

それから、どうしてシチダンカが幻のアジサイなのか?

ということは、ガイドハウスに来ていただければ、山の案内人がていねいに説明を致します。

今がアジサイの花の旬です。一口にアジサイと言っても様々あり、紹介していないアジサイもまだ多々あります。

ぜひ、記念碑台へ、様々なアジサイを見に来てください。

待ってま~す。

 

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