“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2023年6月18日
梅雨空が影を潜めて好天が続き、都会では暑い夏の日差しがやってきました。
今日は日曜日。表六甲ドライブウェーを車で走れば、自転車で山登りを行う猛者のサイクリストに次々と出会います。近年は六甲山最高峰を抜けるコースが大人気で一軒茶屋はサイクリストの聖地の1つとされています。六甲山上も登山者や行楽客が多く、ガイドハウスも来館者で大変賑わっています。六甲山はこれからアジサイの季節です。随所に植栽されたセイヨウアジサイも色づき始め、梅雨の季節の到来を告げています。
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今日は6月の第3日曜日、六甲山ガイドハウスでは休日恒例の自然探索ツアーが開催されます。今日は7名の参加者があり、Aコース(サイエンスリゾート方面)を廻るので、その様子をお伝えすることにします。
駐車場から観察コースに入れば、散策路の周りにコアジサイの青い花が爽やかな香りを放っています。引率役の「山の案内人」の説明は、森全体の説明や特徴的な植物、周りに咲く花の状態など、多岐にわたります。
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林内の登山道に入るとすぐに池が現れます。二つ池と呼ばれるこの池は上池と下池に分かれ、池を覆う樹木には、モリアオガエルが卵を産んでできた卵塊が枝先にぶら下がります。この白い卵塊を見ることができるのが今の時期のこのコースの目玉です。卵塊が池に落ちると卵からオタマジャクシが出て来てやがて成長して蛙となります。しかし生き残って大人のカエルに成長できるのはごく僅かです。池にはウシガエルなどの大型の生物も来ているので、生存確率は厳しくなってきているでしょう。
なお今回は、遠くからの観察なので白い卵塊はいくつかしか見ることができませんでしたが、今日は池と卵塊を観察するイベントが開催され、その担当スタッフの方の話では、残骸を含めて33の卵塊が見つかったとのことです。今後も新たな卵塊がぶらさがるので、これから先もみることができるそうです。
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花を見つけるたびに案内人から説明があり、参加者もメモを取ったり写真を撮影したりと大忙しです。
頭上を見上げると、白い花をいっぱい咲かせているつる性植物を見つけました。今の時期に花を咲かせるサルナシです。まず目にしたのが雄株で、花をよく見ると雌しべが見られず雄しべだけです。少し移動した場所には雌株もあります。雄株と雌株がすぐ近くで見られるので観察には非常にありがたい場所です。雌株の花を見ると真ん中に大きな雌しべがあって存在感を示しています。このような雄の木(雄株)と雌の木(雌株)の違いを実際に目で見て知ることができるのは、花が咲く季節だけです。
見て聞いて観察した後は、味覚の楽しみです。沿道にはナガバモミジイチゴがオレンジ色の果実をぶら下げています。この果実は、山で見られるイチゴの果実の中では最も美味しいと言われています。参加者の皆様にも一粒だけ口にして、山の味覚を味わっていただきました。
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いかがでしたか。自然探索ガイドツアーでは、このように六甲山ガイドハウスを出発して周辺を歩きながら、その季節でしか見ることができない自然の楽しさに接することができます。皆様のご参加をお待ちしています。ツアーの時間などは当ホームページで案内しています。
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