六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2023年6月27日

初夏だよ、みなさん、ごきげんさん!

今日(6/27)午前9時30分のガイドハウスの気温は、ちょうど20℃。湿度は少し高いけれど風が吹くと心地よい。

まずは、霧が谷方面に足を向ける。

今、たくさん見られるイチゴは・・・

クマイチゴ(バラ科)です。なかなか美味しい実です。だから、クマも好んで食べるとか、クマの出そうな所に生えるとか、茎が太く赤茶色のためクマのように強そうということから、クマイチゴといわれるようです。

今日は、あと2種類のイチゴを発見。

左側は、ヤブヘビイチゴ(バラ科)です。これは、薄味であまりおすすめではありません。実の下に写っている3枚葉がこのイチゴの葉です。まだ、たくさんありましたよ。

右側のオレンジ色のイチゴは、前回のブログでも紹介しました。お勧めの甘いナガバモミジイチゴ(バラ科)です。もう残り少なくなってきています。売り切れ間近!

野イチゴとしては、記念碑台近くに多いナワシロイチゴやニガイチゴの実は、もう終わってしまいました。

イチゴの写真を撮ろうと少し草を分け入りましたので、ズボンに引っ付き虫がついてきました。

見たことはきっとあるのではないでしょうか?オヤブジラミ(セリ科)の実です。この実の周りについているトゲトゲで引っ付くのですね。先日、小学生に「この実の形が、シラミに似ているから、オヤブジラミと言うのですよ。」と説明すると、「シラミは知らない。」と言われました。そうですね。なかなか今の子どもたちの生活からは、遠い存在なのでしょう。

記念碑台近くによく咲くのですが、今年初めてみた白花です。

ゲンノショウコ(フウロソウ科)の白色です。漢字では、「現の証拠」と書き、胃腸薬として、飲むとすぐに薬効が現れることから、名前がついたようです。乾かしたゲンノショウコを煎じて飲むと下痢がピタッと止まることもあるそうです。秋の花の印象のあるゲンノショウコ。まだ6月なのに、この花は少しアワテンボウかもしれませんね。

次は、県外からも、時々、もう咲いていますか?とガイドハウスに問合せのある花です。

バイカツツジ(ツツジ科)です。ツツジの仲間は、ロート状の花の形が多いのですが、このツツジは少し変わり者なのかもしれません。バイカは梅花というぐらいですから、梅の花に似ているのですね。長い雄しべが3本伸びているのもわかりますね。

おっと、密やかに咲いていました、咲いていました。

ササユリ(ユリ科)です。葉がササの葉に似ているので笹百合と言います。以前は、もっとたくさん山にあったと言われますが、清楚で美しい花なので、採られることが多いようで困ってしまいます。山でひっそりと咲いているから趣があるのですね。自分だけの花にしないで、道行く人みんなで観ることのできる花がいいんですね。

きれいな花が続きましたが、今度はグッと違いますよ。

真ん中の白い植物です。キヨスミウツボ(ハマウツボ科)と言います。寄生植物で葉緑素を持たないので白色です。アジサイなどから栄養をもらっているようです。この植物もレッドデータに載っているので採取しないようにしてくださいね。

多くの出会いのある六甲山です。ガイドハウスの階段で、今日の最後の出会いがありました。

ニホントカゲ(トカゲ科)です。階段が日光で暖められているので、ゆっくり日向ぼっこでしょう。カメラを向けても知らんぷりでした。もう尻尾は青色ではないので、大人なのでしょう。足の指をみると可愛いですね。

今日もいろいろな出会いがありました。一年でこの時期しか会えない自然にごきげんさん!

今日のガイドハウス午後2時の気温は23℃でした。

ぜひ、六甲山記念碑台へお越しください。

 

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