“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2021年7月7日
昨日は梅雨の最中ですが雨は降らず、過ごしやすい気候でした。7月に入り、六甲山を代表する植物のアジサイが百花絢爛という状態です。
今、道路際の林縁などで少し上の方を見ると白い葉が目立ちます。開花時に葉が白く変わるマタタビです。普段は気づかないのですが、この時期だけはよく目立ちます。
よく見ると、6月には蕾だった花が開花していました。
マタタビは雌雄異株(雄花と雌花の木が別)で、これは雄株に咲く雄花です。
花の右上方には、少し形がいびつな蕾があります。花が咲く前に虫が入って花が咲かずに虫こぶができる場合が多いようです。虫の名前はマタタビミフクレフシというタマバエの1種です。
この虫こぶは、漢方薬として利用され、また「猫にマタタビ」という言い伝えがあり、虫こぶが猫の大好物と言われていますが、猫が喜ぶのは酔っ払いのような状態になるからなので注意が必要です。
両性花も見つけました。雌株には雌花だけではなく両性花も咲きますが、見る限りでは両性花が多いようです。マタタビは秋には果実が熟すと食用になります。ただし、生ではおいしくないので、乾燥させたり漬け込んだりして食べる他、焼酎などに入れて作るマタタビ酒が有名です。
六甲山上にはマタタビの仲間のサルナシも見られ、果実はキウイフルーツとそっくりで生でもおいしくいただけます。サルナシはマタタビと違って葉が白くならず、果実の形も違うので区別できます。今年の秋はマタタビやサルナシの果実に注目です。
これからの時期は春に咲いた花が結実して実が熟していきます。花や果実を探すのは山歩きの大きな楽しみですね。
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