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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2018年7月1日

儚き花 夏椿

六甲山ガイドハウス前の植栽のナツツバキ(夏椿)の花。

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」は、よく知られた平家物語の冒頭ですが、
これに続く「沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす」の
沙羅双樹は、このナツツバキあるいはヒメシャラと言われています。
一日花で、せっかく開いても一日で花を落とします。
これが「盛者必衰の理を表す」と続く所以なのでしょうか、
白い花が落ちて徐々に褐色に変わっていく様子を、
盛者もいつかは衰えていくことに例えたものかもしれません。
ただし、沙羅双樹はインドの高地などに生育し、熱帯性の樹木のフタバガキ科の木本で全く別種です。
日本の気候風土では育たないそうで、いつのまにかナツツバキが沙羅双樹といわれるようになったようです。

万葉集にも「娑羅双樹」としてあり、
また、江戸時代の貝原益軒編纂の「大和本草」には、
「本当に沙羅双樹であるかは不詳である」として「沙羅樹」が現れています。
材は、床柱や器具材として利用され、また、樹形が整い涼しげなので庭木としても好まれます。

ナツツバキ(夏椿)

ツバキ科ナツツバキ属
学名:Stewartia pseudocamellia

ツバキに似た清楚な花は、花弁の縁に細かいギザギザが入っています。
標高の高い六甲山では、平地より少し遅れて咲きます。
夏の一時期に味わえる儚き花の風情を、楽しみに六甲山ガイドハウスへお越しください。

 

また、六甲山記念碑台にある六甲山ガイドハウス周辺では、
きれいな真っ赤な木イチゴの仲間はたくさんあって、
赤い実がなるものオレンジ色の実がなるもの
食べて美味しいものそうでないもの・・・

そんなたくさんの木イチゴの仲間の一つニガイチゴ(苦苺)
オレンジ色の実のナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)が終わり、
ちょうど今の時期、このニガイチゴの実が食べ頃を迎えてます。

ニガイチゴ(苦苺) バラ科 キイチゴ属
学名:Rubus microphyllus
Rubus は、キイチゴの属名です。
Rubus は宝石のルビーの意味だそうです。

結構甘いんですけど~ なぜ~か ニガイチゴ(苦苺)!
「果実は赤くおいしそうに見えるが、種子を噛むと苦いためこの名がある」とか。
日当たりのよいドライブウェイ沿いにも、ルビーのような真っ赤な実をつけています。

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