“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2023年12月5日
今日の記念碑台にあるガイドハウスの温度計は、午前10時で7℃でした。曇り空を見上げると雨が降りそうなので、記念碑台近くをまわりました。
記念碑台の駐車場には、よく似た木があります。どちらもモクレン科のタムシバとコブシです。
まずは、タムシバ(モクレン科)です。上の写真が、タムシバの花芽で下が葉芽です。字のごとく花芽からは、花、葉芽からは葉が出てきます。
タムシバの花芽
タムシバの葉芽
次はコブシ(モクレン科)です。
コブシの花芽 コブシの葉芽
タムシバとコブシの木の芽を比べると、花芽はどちらも毛がフサフサしていますが、葉芽は、毛の違いがはっきりしていますね。
六甲山で3月の末ぐらいに山を見上げて、白い花が咲き誇っていたら、多分タムシバです。コブシは、植樹でなければ六甲山の山にはありません。
今度は、スマートで凛々しい木の芽です。
ブナ(ブナ科)の木の芽(以下、冬芽という)です。ブナという木は、世界自然遺産で有名な青森県の白神山地の中心となる木です。六甲山でも標高800m以上にありますが、温暖化の影響でしょうなかなか幼木が育たないようで、いずれこのままでは、六甲山にはブナの木がなくなるのではないかと危惧されています。なので、ブナを植える活動もされています。
次は、まだ葉が残っていますし、実もついていました。
アキグミ(グミ科)です。白くみえるのは霜ではなく、毛です。寒さを毛で少しでも防ごうとしているのでしょうか。実もまだたくさん残っているということは、鳥たちに人気がない実なのでしょうか?一口食べてもあまりおいしくはありませんね。
次はイボイボだらけで痛そうです。
タラノキ(ウコギ科)です。春の山菜としてタラの芽は、天ぷらにするとおいしいというのは、ご存知だと思います。でも、冬の状態は厳しいという表情が伺えますね。
駐車場からビジターセンターへ上がりますと今度は、双子の冬芽です。
イロハモミジ(ムクロジ科)です。二つずつ冬芽がつくのが、特徴です。細い枝も紅葉のように赤いですね。
ツツジの仲間の冬芽が2種類ありました。
ドウダンツツジ(ツツジ科) ヒカゲツツジ(ツツジ科)
どちらのツツジの冬芽も、鱗のような模様になっていますね。
なので、これを芽鱗(がりん)と言います。
次は、トゲトゲの冬芽です。
サンショウ(ミカン科)です。トゲとトゲの間にある丸くぷくっと膨れているのが、冬芽です。毛に覆われています。寒さ対策万全?ですね。
今度は街路樹にもよくある木です。
ケヤキ(ニレ科)です。この木の幹は、渦状にはがれるのですが、冬芽は端正できれいですね。
ビジターセンターの園地で植樹された木の冬芽もありました。
ナツツバキ(ツバキ科)です。冬芽が二つに割れてきているように見えますね。先程のツツジの芽鱗が、このナツツバキの場合は、2枚で、そのうちの1枚は、早く落ちます。そうなると中から芽をつつんでいる毛が現れます。これは、1枚の芽鱗が落ちる前に写したのですね。
最後は、ガイドハウスに向かいながら撮りました。
どちらもヤマボウシ(ミズキ科)です。大きく膨れていました。これは花も葉もどちらも出てくる混芽(こんが)と言います。細い芽があれば、それは葉芽と言います。
近くを少し歩くだけで、冬芽はいっぱいです。
植物の生命力を感じますよ。少しマニアックかもしれませんが、見始めると面白いですよ。
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