六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2019年10月25日

展示室ではストーブを点灯して早くも冬支度

10月24日は歴の上で「霜降」(ソウコウと読む)にあたります。ご近所の六甲山小学校ではマキストーブの火入れ式が行われて、NHKニュースなどでも様子が放映されました。

おまけに今日は六甲山上は霧に包まれて昼間の気温が16度と肌寒く、小学校に合わせてビジターセンターでもストーブの火入れを行いました。

ただし六甲山小学校のストーブとは異なり、燃料はマキではなく木質ペレットを使います。

ストーブの燃料

ストーブによって室内が暖まり、屋外では16度だった気温が、ストーブののそばは23度と快適です。おかげで剥製の哺乳動物たちも大喜びです。

展示室では、企画展示の「登山マンガ展」が開催中です。野外は霧雨で肌寒いので、室内に展示された登山マンガを手にしてみました。お勧めしたいマンガを見つけましたので、その内容をちょっぴりご紹介します。

登山マンガ「山登りはじめました」の表紙

最初のページを開くと、作者の「ともこ」さんは、子供のころから運動が苦手で体力がなく、「運動音痴」「体力なし」「小心者」「根性なし」を自負していて、大人になっても山登りとは無縁な人。「そんな私が今、富士山に登っている。もう少しで日本一の富士山山頂」というイントロダクションに興味が湧いて次々と読み進みました。

初めてのハイキングは高尾山(東京都)です。「ミシュランの旅行ガイドで三ツ星認定、世界で一番登山客が多く年間250万人が訪れる」といったよもやま話も紹介されていて、読み物としても楽しめます。六甲山の振興にも役立つ情報があるかもしれません。高尾山は登山目的以外の観光地にもなっていて、茶屋では名物のナメコ汁を注文、そこで出逢った山のベテラン女性から「尾瀬の星空が忘れられない」という話を聞いて山の魅力に惹かれていきます。

その後、中央アルプスの木曽駒ケ岳で本格的な夏山コースを体験、立山では山小屋を初体験して雷鳥沢でライチョウにも出会い、あこがれの尾瀬も体験、そしていよいよ富士山へ、という順に進んでいきます。後は、マンガを手に取ってご覧になって下さい。

女子向けの山アイテムのページには、日焼け止め、ハンドクリーム、パフ、ポーチ、ホイッスル、クマよけ鈴、ご飯のふりかけ、サプリメント・・・・等々が紹介されています。また女子向けの山ファッションとして様々な登山パターン用がイラストで出ています。登山を始めようという女性にはうってつけの入門書となること請け合いです。

マンガ読書を終えてビジターセンターから野外に出ると、霧雨の中、アキグミの赤い実が雨に濡れて水滴を付けていました。

アキグミの実


まだまだ六甲の秋はこれからが本番です。少し冷え込むこともありますので、山上へお越しの際は防寒対策や雨対策をお忘れなく。

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