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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2024年7月30日

暑い夏でも生き物たちは生き生きと!

標高800m近い六甲山上の記念碑台でも今日10時の気温は、26℃。午後2時には29度まで上がりました。この暑い時期には、とても大きな花か、とても小さな花が咲いています。どうしてでしょうね。

まず大きな花は、ユリ類です。

ヤマユリ(ユリ科)です。手のひらをいっぱいに開くよりも大きい花びらです。この雄しべの花粉が服に着くとなかなかとれないのでご用心。今、ところどころにたくましく咲いています。真正面からこの花を見ると、海にいるヒトデを連想するのは、私だけでしょうか。

次は、オニユリ(ユリ科)です。これは、茎に黒いムカゴをたくさんつけています。

ユリの雄しべの花粉は、これもすごいですね。

次は小さな花たちです。

 

オオカモメヅル(キョウチクトウ科)です。つる性です。花の大きさは5mmぐらいで、地味な色なので、じっくり見ないと見過ごしてしまいますね。

今度は、左の写真のような5枚の葉が目印になるホドイモ(マメ科)です。左の写真の5枚葉の右下にあるのが花で、それをアップしたのが右の写真です。独特な形をしたはなですよ。これも1cmに満たない大きさの花です。

次は、今あちらこちらで見つけられるハエドクソウ(ハエドクソウ科)です。これも花の大きさは、5mmぐらいでしょう。左の写真のように茎は直立してその途中に花を順番に咲かせていきます。右の写真がその花です。よく見ると可憐ですね。

最後の小さな花は、ミツバ(セリ科)です。名前の通り3枚の葉ですね。この植物の茎を切って茶碗蒸しに入れているのです。いい香りがしますよ。5mmほどの小さな花に小さなアリが来ていました。小さな花が多いということは、暑い季節、小さな虫たちはよく活動しているということでしょうか?

暑い中、虫たちもよく見かけましたよ。

ヒメコガネ(左)にコガネムシ(右)です。どちらも近づいてもあまり逃げないのです。暑さを感じているのでしょうか?

チョウ類もいましたよ。

モンシロチョウに、クロアゲハです。チョウたちもゆっくり近づくとあまり逃げないのです。暑さで逃げるセンサーが鈍っているのかもしれませんね。

木陰に入って風が吹けば、心地良い六甲山上に来て、観察をしませんか?

 

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