六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2018年7月26日

涼しげなヒグラシ発見!!

セミの鳴き声が、一段とこの暑さに拍車をかけているようですが、六甲山上には、一番暑そうな「ワシワシワシワシ」と鳴くクマゼミは、一応いませんでした。一応というのは、このごろの温暖化で、クマゼミの声を聴いたという人がでてきたからです。
早朝、早く目が覚めた時に鳴いているセミと言えば、ヒグラシです。夕方に気温が下がってくると鳴きはじめるのもヒグラシです。涼しさが好きなのでしょうか?
そんなヒグラシが、何と六甲山のガイドハウスのシャッターのところで、羽化しているではありませんか。
セミの羽化というと、朝早くというイメージがあるのですが、羽化を始めたのが、昼過ぎの2時ごろからでした。サナギの殻から出てきますと、鮮やかなグリーンの羽根ではありませんか。その神秘な色の美しさに圧倒されていると、ガイドハウスに訪れている人たちも、みなさん、驚かれていました。「羽化したときは、こんな色なんですね」と。
自然の不思議さというのは、こういうところにも表れるのですね。時間が経つにしたがって、少しずつ背が、茶色に色づいてきました。セミについて、よく知っている子が、「2時間ほどすると、飛んでいくよ」と言っていた通り、羽根の形も次第に整えて、少し目を離したすきに、4時ごろ飛んでいってしまいました。

今は、花の少ない時期なのですが、こんな花が咲いていました。何かわかるでしょうか?

どちらもつる性でよく似ていますね。
しかし、よく見ると違いがいくつか発見できます。よく写真を見比べてみてください。
左のほうは、同じところから葉が2枚出ているでしょう。それに比べて、右のほうは、1枚ずつ出ています。
花の様子も違いますね。葉の形も少し違います。

この写真ではわかりませんが、ツルの撒き方も右巻きと左巻きの違いがあります。
左のほうは、「ヤマノイモ」と言って、ムカゴができ食べられます。それに対して、右のほうは、「オニドコロ」と言って、食用にはならないそうです。
ツル性の植物が、絡み合っているところをたまにはよく見てください。おもしろい生存競争が見つけられるかもしれませんからね。

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