“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.
2022年7月20日
今日は久しぶりの晴天。朝の天気予報のラジオでは、熱中症に注意と放送していました。
しかし、六甲山上の特に、樹木の下では、まだまだ過ごし良い心地です。午前10時の気温は22℃でした。
でも、花は少ないだろうな、と思いながらヴォーリス山荘方面の観察コースに向かいました。
曲がり角で花を見過ごすところでした。
ヒメヤブラン(キジカクシ科)です。ランと付きますが、ラン科ではありません。花の直径は、約7mm程度。
そんな小さな花がヤブに生えるのですから、うっかり見落としてしまいがちです。そんなに小さくても、ちゃんと雄しべも雌しべもありますね。
今度は木の花です。
4枚の花びらがあるマサキ(ニシキギ科)です。葉も枝も青々としているから、真青木(マサオキ)から、転じてマサキの名前になったという一説があります。特に樹木の花が少ない季節に、ビッシリと花を咲かせているのを見るとうれしくなってきます。ちゃっかりハエの仲間でしょう、やってきていましたね。
ひょうたん池の前には、ホツツジの木があるのですが、まだ咲いてませんでした。しかし、池には・・・
たくさんのスイレン(スイレン科)が咲いていました。冬にはカルガモなどが来る池です。水上の花を見ると、余計に涼しく感じますね。これから池一面に、どんどん広がる勢いです。赤やピンクの花も見られます。漢字では「睡蓮」と書きます。ハス(蓮)に似ていて、夕方から朝までは、花が閉じる(睡眠)ので、スイレンの名前になったようです。
もう少しヴォーリス山荘に近づくと、小さな白い花がありました。
三枚の葉が写真でもお分かりと思います。ミツバ(セリ科)です。本当に小さい花で3~4mm程度でしょうか。でも、茎をちぎると香ばしさが漂ってきます。たこ焼きの御出汁に入れるのは、これですね。
ヴォーリス山荘前に到着。少し虫の羽音がするので、そちらを見ると・・・
ヤブガラシ(ブドウ科)の上に、フタモンアシナガバチでしょうか、あっちやこっちに落ち着きなく蜜を吸っているのです。ヤブガラシの花の色は、オレンジとピンクがありますが、しばらく見ていると、オレンジの花ばかりに、蜜を吸いにいきます。ヤブガラシの花は、咲いた時がオレンジで、だんだんピンクに変わっていくのです。やっぱり咲いたばかりの花の方が、蜜もたっぷりおいしいのかもしれませんね。
ヴォーリス山荘を折り返して、記念碑台駐車場に戻ってきました。ビジターセンターへの階段を上がろうとしていた来館者さんが、「この白い丸いのは、何やろ?}と言うので、見ると、
タマアジサイ(アジサイ科)でした。「アジサイの仲間で一番遅く咲きます。ピンポン玉みたいなのは、つぼみですよ。」と説明し、一つだけ咲き始めたのを見つけました。アジサイの仲間のアンカーが今から咲き始めますね。駐車場の階段近くが、これから華やかになります。
流石に今日は、直射日光の当たる所では、暑く感じるようになってきました。でも、元気にハイキングに来られるグループもあります。熱中症には、まだまだ大丈夫。ぜひ記念碑台まで、避暑にきてくださいね。
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