六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2023年4月19日

春花探検隊  見つけました第2弾

今日の記念碑台、ビジターセンターの午前10時の気温は14℃。寒くはないのだが、生憎の雨模様。

記念碑台近くのボランティア活動の方々も活動がしにくそうだ。

記念碑台には、珍しいサクラがある。咲いていました。

ギョイコウ(バラ科)です。漢字では御衣黄と書きます。花の色が緑色で、有名な園芸品種です。古くから栽培されていて、シーボルトが持ち帰った江戸時代の標本にもあるそうだ。

すぐ近くには、かわいい花の咲く樹木があります。

「サクラみたい」という人もいましたが、ヤマナシ(バラ科)です。雨に降られて花びらが縮こまっています。サクラよりも雄しべがすごく目立ちますね。この辺りでは、ヤマザクラやオオシマザクラも満開を迎えています。正に花盛りです。

前回のブログでは、いくつかのスミレに出会いましたが、今回はスミレのアンカーである白いスミレが咲いていました。

ツボスミレ(スミレ科)です。六甲山のスミレ類の中では、一番最後に咲き始めると言われています。このスミレが咲き始めると、もうスミレの季節も終盤ということがわかります。とても小さくかわいいですよ。

里の方では、そろそろ散っているツツジがここでは満開です。

みなさんお馴染みのコバノミツバツツジ(ツツジ科)です。季節感が違うのがよく分かりますね。六甲山上では、東北地方の北部とだいたい平均気温が同じですし、降水量は、神戸の市街地の1.5倍ぐらいあります。そんな環境条件から咲くのが遅いのですね。

つる性の花も咲き始めました。

アケビ(アケビ科)です。左側が雄株で、右側が雌株です。雄株の雄しべから今日は雨だからでしょうか、花粉のとぶ兆しはないようです。雌株の雌しべの先は、雨でぬれているようですね。雌株の花は、数は少ないのですが、雄株の花の2倍以上の大きさがあります。この雌株から、あのおいしい実ができるんですね。不思議ですねぇ。

よく似た花の3兄弟を見つけましたよ。

どれも似ているのは、同じ科に属しています。この色から、シソ科ということが想像できたかもしれませんね。

左上は、カキドオシ、その右は、キランソウ、下は、ツクバキンモンソウです。

カキドウシは、ツル性で隣の家の垣根を突き通して伸びていくから名前がついたようです。

キランソウは、地面に這いつくばって広がっていき、別名、地獄の窯の蓋 と言われていて、地獄へ落ちる穴に蓋をしてくれるそうです。よかったですね。

ツクバキンモンソウは、筑波山で最初に発見されたそうで、記念碑台付近でもめずらしいですね。

雨の六甲山ですが、花の種類が爆発的に増えている今日この頃であります。

ぜひ、このチャンスをお見逃しのないように。土日祝日は、当ガイドハウスにて、自然観察会(自然探索ツアー)を行っています。朝は10時半から、午後は1時からです。無料です。予約も必要ありません。みなさんのご来館をお待ちしています。

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