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2018年8月30日

9月の生物季節観測は、ヤクシソウの開花

9月の生物季節観測は、ヤクシソウの開花です。昨年の9月の生物季節観測は、ヒガンバナの開花でした。9月は、生物季節観測に適当な植物を選びにくいのです。9月から開花する花が案外少ないからです。
ヤクシソウ(キク科)は、黄色の花を咲かせます。漢字では、薬師如来の薬師をとって薬師草です。葉の形が、薬師如来の光背の形に似ているので、この名前がついたようです。


記念碑台の駐車場横のアジサイが咲いていた石垣に、オオミズアオ(ヤママユガ科)がとまっていました。カメラを近づけても、堂々と全く動じず、さすが体長15cm近くの大物だと感心しました。逆に、あまりに動かないので大丈夫なんだろうか?と思っているうちに、いつのまにか飛び去っていきました。


記念碑台から南のケーブル山上駅付近には、センボンヤリ(キク科)があります。写真は秋の閉鎖花です。センボンヤリという名前は、この秋の閉鎖花のついた花茎の様子から、昔の槍に例えたようです。春の花は、開花して虫に花粉を運んでもらうのですが、秋は、自家受粉するようです。もう一つセンボンヤリの不思議なことがります。それは、春と秋では葉の形が変わるということです。どうしてでしょうか?何か訳があるのでしょうね。


最後は、ゲンノショウコ(フウロソウ科)です。記念碑台に咲き始めています。写真の花は白色ですが、朱色の花もあります。
ゲンノショウコの名前の由来は、胃腸薬として、飲むとすぐに効果が現れるため、「現の証拠」になったのです。また、ゲンノショウコは、漢方の三大民間薬の一つで、あとは、ドクダミ(ドクダミ科)・センブリ(リンドウ科)です。
記念碑台近くには、これら3つとも見られます。ドクダミは春。センブリはもうすぐ咲きます。
自然の不思議さを考えると楽しいですよ。

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