六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2018年8月19日

今が見頃の不思議な魅力

六甲山ガイドハウスにいると、
スマホで撮影した画像で「これは何ですか?」とよく聞かれるのですが、
そのうちのひとつが、ポンと真ん丸のこちらの写真。

ほんと真ん丸で、何だか愛おしくなりますね。
最近はインスタ映えする写真を撮る方が多いようで、
このツボミもインスタにあげるからとガイドハウスに名前を聞きに来られました。
何でも見つけたところは、この真ん丸なものだけで、
何だかサッパリわからなかったそうです。

あっ、これは、この辺で、よ~くまわりを見れば、
すぐそばに花が咲き始めてますよ。
どうも 花と真ん丸のつぼみが結びつかないようです。

六甲山上のアジサイの季節も終わりを迎えるころ、
このアジサイは、記念碑台周辺で盛りを向かえています。

タマアジサイ(玉紫陽花)
アジサイ科アジサイ属  学名: Hydrangea involucrata

タマアジサイの自生分布は、
福島県南部以西 関東 中部、岐阜県までの太平洋側の山地と琉球諸島に分布するという
比較的狭い限られた範囲で、西日本では自生で見かけないアジサイです。

アジサイというと、やはり梅雨のイメージですが、
タマアジサイの花は盛夏から初秋に咲きます。
葉の両面は、硬い毛が生えているので、触ると猫の舌のようにざらざらしています。

つぼみの時期は、丸い玉状になっているので、
この様子からタマアジサイと名がついています。
玉のようなつぼみがはじけて、徐々にガク咲きの花へと姿を変えます。
もこもこと、その咲き進む様子には不思議な魅力を感じます。

じつは《つぼみ》そのものではなく、花の集まりを包んでいる総苞という状態だそうです。
一斉に開花するのではなく、大きくなったつぼみから順に開花するため、
一つの株で長期間花が咲く姿が楽しめ、丸いつぼみの状態から実を実らせ始めた花までの、
さまざまな段階を観察することができるんです。


記念碑台園地では、まだまだタマアジサイは見頃です。
まん丸いつぼみの今が見頃の不思議な魅力の紫陽花をぜひ見に来てください。

不思議な紫陽花のタマアジサイは六甲山では、
神戸市立森林植物園、六甲高山植物園などの植物園の他、
記念碑台周辺の六甲山小学校の石垣、
兵庫県立六甲山ビジターセンターの前にも植栽されてます。
 

山の案内人の観察コースのひとつの二つ池周辺で
ちっちゃなモリアオガエルが笹の葉っぱの上にいました。
モリアオガエルの幼体 今年も上陸開始です。
とぼけた瞳も愛らしい。。。
モリアオガエルは 山地の湿地林池に生息する数センチ程度の緑色のカエルさん
初夏、水面に張り出した樹に泡状の卵塊を産みつけることで知られています。

 
六甲山ビジターセンターでは、来館者の方のリクエストにお応えして、
世界で一つの宝物に♪
《葉っぱのしおりづくり》と《はさみでチョキチョキ♪(切り紙)》を開催しました。
子供さんのみならず、大人のみなさんも楽しまれてました。

 

夏休み期間中は、《葉っぱのしおりづくり》をしておりますので、
みなさま ぜひ ご参加ください。

ここ何日か木陰に入ると通る風が心もちやさしくなったような気がします。
六甲山に秋の気配を見つけに来てくださいね♪

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