六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

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2020年1月25日

厳しい冬の植物たちは、がまんしながらの春の準備!

今日は、午前10時の温度が、ガイドハウスでは、摂氏2度。手袋をしていないと手が冷たくなる。風があまりないのがまだましであるが。

ガイドハウスの北側の駐車場から、観察コースの一つであるホテルコースを歩いてみる。すぐに入って目につくのは、ミヤコザサである。

ミヤコザサは、標高の約500m以上の高い所で育ち、冬になると、写真のように葉のふちに白い隈どりができるので、クマザサと呼ぶ人もいます。ミヤコザサは、京都の比叡山で初めて発見されたことから「都笹」と名付けられたそうです。ササがあると、日当たりのよい場所と考えてもいいでしょう。

少し歩いて、階段を下りていくと、クロモジがたくさんある場所に着きました。

クロモジの冬芽

これは、クロモジの冬芽です。小学校の『小』の字と似ていますね。真ん中のとんがっているところには、春に葉となる部分が入っています。左右の丸いところには、花になる部分が入っています。つやのある芽鱗という皮の中で、花や葉の赤ちゃんが寒い冬の間じっとしているのですね。

その近くに、バイカツツジの冬芽がありました。

バイカツツジの冬芽

バイカツツジは、梅花躑躅と漢字で書くように、梅に似ているかわいい花が咲きます。これは、寒そうにしながらも、もう小さな葉を出していました。

山道から、車道に出ると、ナガバモミジイチゴの冬芽がたくさんありました。

ナガバモミジイチゴの冬芽

真っ赤な色のナガバモミジイチゴです。よく見ると、イチゴですから、茎にとげがいっぱいあります。6月ごろになると、下のようにオレンジ色のとっても甘くておいしい実がなるのです。

さて、この季節、まだまだ花は、六甲山上にはありません。しかし、たった1種類だけ咲いていました。何かわかりますか?

サザンカ

サザンカです。冬の六甲山の景色に色どりを添えてくれています。

冬場は、鳥を写しに大きな三脚を持って歩いている人によく出くわします。今日出会った人に「何か撮れましたか?」と尋ねますと、「ウソの雌がいたよ。」ということでした。

市街地より約5度ほど気温の低い記念碑台付近では、厳しい冬を乗り切って春を迎えようとしている樹木と草花たちの営みがよく分かります。

冬場は、六甲山ビジターセンターの室内でお弁当を食べられるようにしています。お湯もサービスしています。今日は、団体がたくさん来られてなごやかにすごされていました。ハイカーの方々、待っておりますよ。