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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2018年11月26日

六甲高山植物園最終日

11月25日(日)が六甲高山植物園の今季最終日ということなので、記念碑台から出かけました。

途中の道や池はすっかり冬の気配。
今日は昨日よりも気温は高くガイドハウス10時で11℃でしたが、日陰に入ると寒さがグッと増しました。
辺りは「秋粧う」から「冬眠る」の様相。

道端にまず『キッコウハグマ』(キク科)の毛に囲まれているような果実を発見。
キッコウハグマという名は、葉の形が亀甲に似ていて、花はヤクの毛で作った飾り物のハグマに似ているからだそうだ。

ふと見上げると、『ホツツジ』の果実が、光を浴びて輝いているではありませんか。
よく見ると、この実は3裂しています。
果実の並び方が穂状になっているので、ホツツジと呼ばれるようです。

高山植物園に近づくと、植物を説明するアナウンスが聞こえてきました。
その周りには、十数人の人だかりがありました。植物に関心のある方々が熱心です。

表情のある冬芽を探していると、まずは『オオカメノキ』の冬芽がありました。
冬芽には、春に葉や花になるもとになるものがあります。
オオカメノキの冬芽の場合は、葉脈を直接見ることができる裸芽です。

もう一つは、『シロモジ』の冬芽です。これは、裸芽ではないので葉脈は直接見ることはできません。
芽鱗というものに包まれているからです。
真ん中のとんがっている中には葉があり、両側にある丸い中には花が入っています。
春になるのが今から楽しみになってきますね。

辺りが少し明るいと思うと、ぎりぎり『ジンジソウ』(ユキノシタ科)が咲いていました。
ジンジというのは、人字ということで、花びらが人の字に似ているからだそうです。
誰かはわかりませんが、うまく命名するなあ、といつも感心してしまいます。

花に出会えてよかったなあ、という思いとこれから雪に閉ざされていくなあ、という思いを抱きながら高山植物園を後にしました。

高山植物園の冬季特別開館日は、2月23日・24日、3月2日・3日・9日・10日の予定。

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