六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2022年3月16日

春の日和に陽気な顔出す命たち

日和のいい今日は、午前10時の気温は、ガイドハウスで12℃。

いっきょに、この六甲山へも燦燦と陽気が降り注いできました。

六甲高山植物園のスプリングエフェメラルの植物たちが顔を出しているか

観に行くことにしました。

途中、ブロッコリーと呼んだりしている芽吹きを見つけました。

おいしそうなブロッコリーに見えるのは、ニワトコ(ガマズミ科)です。この塊から、白い花々が広がっていくとは不思議ですね。この木は、北欧では、精霊の住む木と言われ、キリストの十字架にした木でもあります。

また、ハーリーポッターの魔法の杖の材料にもなっているそうです。

登山道では、何か咲いている花はないかなあ、と探しましたがオオイヌノフグリ(オオバコ科)だけが咲いていました。

20分ほどで高山植物園到着。まず目を引いたのが、小さいですが、みなさんよくご存知の白い花でした。

ミズバショウ(サトイモ科)です。まだ小さいのですが、存在感はありますね。白く花のように見えるのは、仏炎苞と言って、花を包んで守っているのです。花はというと黄色いのですが、恥ずかしがってむこう側に向いているので見えませんでした。同じサトイモ科の茶色っぽい花もありましたよ。

ザゼンソウ(サトイモ科)です。これは、茶色の仏炎苞の中から、茶色に黄色の点々が見えるのは、雄しべでしょうか?花名の由来は、洞窟の中で、僧が座禅を組んでいるようにみえるからのようです。そう見えるかなあ?

黄色のピカピカの花も輝いて咲いています。

フクジュソウ(キンポウゲ科)です。キンポウゲ科の花は、つやつやで陽気に照らされて光り輝くのです。花の形は、パラボナアンテナに似ているでしょう。だから、この花の中は光一杯で暖かいのです。寒い季節にこの花の中に虫が入ると暖かいので、動きが活発になるのでしょう。虫たちにとってのストーブか炬燵ですね。

かわいい花たちも咲き始めています。

左上は、セリバオウレン(キンポウゲ科)。右上は、キクザキイチゲ(キンポウゲ科)

左下は、オオミスミソウ(キンポウゲ科)です。どれもキンポウゲ科ですね。

そして、右下は、高山植物園からの帰りに、目の前を走りだして、何かな?と思っていると、

あちらさんも、止まってゆっくり何かをついばんでいました。オスのキジ(キジ科)です。

もう少し大きく撮ろうとして、近づくとササの中に隠れていきました。

高山植物園の見ごろの花々の情報は、ビジターセンター・ガイドハウスにも連絡があります。

山の施設同士の連携です。

今、高山植物園は、プレオープンですが、見頃になってきていますよ。

 

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