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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

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2019年4月29日

春爛漫近し!!

六甲山ゴルフ場の近くを歩いていると、”ケーンケーン”という高い鳴き声が聞こえてきました。この声の主は、キジです。どこかと見回すと、ゴルフ場のグリーン沿いに発見。

キジ

『キジも鳴かずば撃たれまい』と言われるように、鳴いて堂々としているので、すぐ狙われるのでしょうか。遠くだけれど、ゆったりと写真撮影ができました。

今、たくさん足元に咲いている一つに、ムラサキケマンがあります。

ムラサキケマン(ケシ科)

筒状の花の先は、濃い紅色をし、多数ついています。しかし、これは毒草なので要注意です。よく形の似た花も発見。

ミヤマキケマン(ケシ科)

それは、同じケシ科の仲間です。花は黄色の筒型。葉は緑白色でとても細かいのが特徴です。これも毒草ですので注意してください。

ラショウモンカズラ(シソ科)

次に見つけたのが、つる状のラショウモンカズラ。羅生門とは、平安京の正門のことで、朱雀大路の南側の端にありました。そこには鬼が住み着いていて、悪さをして人々を困らせていました。そこで、平安中期の武将渡辺綱が、この羅生門に乗り込み鬼と戦い、鬼の腕を切り落として持ち帰りました。その鬼の腕に似ている花を咲かせ、ツル性をカズラというので、ラショウモンカズラというのだそうです。

コウライテンナンショウ(サトイモ科)

ひょっこり顔を出していたのは、コウライテンナンショウで別名マムシグサ。茎の模様が毒蛇のマムシの模様に似ていることと花を囲んでいる仏炎苞がマムシの首をもたげている姿に似ていることからマムシグサの名前がついたようです。

イロハモミジ(ムクロジ科)

イロハモミジは、紅葉では有名ですが、花はかわいくていいですよ。

六甲山に多いツツジ類もどんどん咲き始めてきそうです。春爛漫近し、と言えるでしょう。

山の案内人ガイドのいる六甲山ガイドハウスでは、5つの観察コースを用意し、植物好き、自然好きな方々を待っています。問合せは、078-891-0808(六甲山ガイドハウス)です。無料で予約なしの観察会です。ぜひご来館ください。

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