六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

てんきとくらす

YouTubeLIVE

ブログ

2021年8月1日

植物も夏休み?

都会では、猛暑日が続いていますが、六甲山上の木陰に入り、涼風にあたりますと、生き返った心地です。

ガイドハウスを出ると、ディーディーと鳴くエゾゼミとカナカナと鳴くヒグラシの合唱が耳をつきます。

「エゾゼミは、どこに行ったら捕れますか」と今日もガイドハウスを訪ねてこられた方がいました。
これは、難しいのです。エゾゼミは、木の上の方で鳴いていることが多いから、捕るのは至難の業がいるでしょう。

道端にたまたま弱ったエゾゼミ発見。写真を撮らせてもらいました。

背中にマクドナルドの模様が入っているのがエゾゼミの特徴です。

この時期、目立った花を咲かせる植物は、少ないようです。暑い時期、やっぱり虫たちも活動を一段落しているからでしょう。

折角花を咲かせても、虫たちが来てくれなければ、役に立ちません。

一見、植物たちも夏休みのようですが、よく見ると、花々が咲き始めています。

小さめの花が多いです。ということは、小さめの虫たちは活動しているのでしょう。

どんな花が咲いているのか、記念碑台のガイドハウスを出発です。

よく似た花を見つけました。どちらもつる性で1cmぐらいの小ささです。

上の白い花が、ヒヨドリジョウゴ(ナス科)で、下の紫の花が、ヤマホロシ(ナス科)です。

どちらも花が反り返っていますね。花を反り返らす意味はあるのでしょうか?

つる性なので、他の植物に絡みついています。

よく見ないと見落としてしまいそうですね。

つる性のもっと小さな花がありましたよ。直径5mmもないでしょうか。

ヒメドコロ(ヤマノイモ科)といいます。

よく見ないと、花かどうかわからないぐらいです。

このつる性は、雄株と雌株に分かれています。

この写真は、雄株です。写真を撮って拡大して分かりました。

今度のは、花の直径5mm足らずですが、少し華やかです。

ホツツジ(ツツジ科)です。六甲山で咲くツツジ類の中では、一番遅く咲きます。

一つ一つの花は小さいですが、たくさんの花が、円錐状に並んで咲くので華やいで見えるのでしょう。

花びら、雄しべ、雌しべの姿・・・

自分の眼でみるより、写真を拡大すると、花の世界がグッと広がります。

では、今咲いている花の世界をもう一つ。

アキノタムラソウ(シソ科)です。

1cm程の花が数段輪生状に、重なっているのを見かけますが、一つ一つの花をアップした表情も素晴らしいです。

どちらかというと小さな花が多いかな、と感じる季節です。

決して、夏休みばかりではないのですね。

夏休みに入った子どもたちには、ぜひ、この花の世界をのぞきに来てほしいものです。

この土日は、ガイドハウスを起点とする観察会に来られた方々は、多かったです。

自然を親しみに来られる人々の表情を見ていますと、こちらも心が和みます。

ビジターセンター・ガイドハウスへの来館をお待ちしています。

過去の投稿