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“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2023年1月17日

記念碑台周辺での新年最初の花は?

昨年の12月30日から再開した六甲ケーブルに乗り、六甲ケーブル山上駅に9時30分ごろに着くと、気温は3℃でした。さあ新年一番先に咲く花は、何か見つけるぞ!の思いで記念碑台に向かいました。

下を見ながら歩いていると、何やら赤色を帯びたものが目に入りました。灰色や白色の無彩色の自然の世界が広がるこの季節。赤っぽい色は、ムムム、何だろう、となるわけです。

何やら面白い形の植物です。暖かい季節では緑色をしていますが、こんな色だと様相が違って見えますね。

マンネングサ(ベンケイソウ科)の仲間でしょうか。少し多肉性の葉が寒くて紅葉したようになっているのですね。花じゃなかった。

今度はちょうど目の高さに、赤色がぶら下がっているのが遠目にも見えました。

近寄って見ると・・・

アセビ(ツツジ科)の花芽でした。おしいなあ、まだ花ではありませんでした。ツツジ類が多い六甲山にあって、一番先に咲くのはアセビです。この丸い膨らみがだんだん大きくなっていくのが楽しみです。

途中の地蔵池は、凍っていました。これも無彩色。

ジョウビタキエナガでしょうか、声はすれども姿は見えずです。

これは、何かわかりますか?

ヤマアジサイ(アジサイ科)の花の名残です。花だったということで、これもおしい。ゆすってみると、ホコリのようなものが出てきます。これは、タネです。虫眼鏡で見ろと、その正体がわかりますよ。アジサイ類は、なかなか花の跡を落としませんね。昔の人は、それを潔くない、とか言いまして、アジサイ類は人気がなかったそうです。今と違いますね。

車が来たので、道の端っこを通ると、アイタタ!!手に何か触れました。何だろうと見てみると・・・

鋭いトゲのある枝ではありませんか?この~、と一瞬思いましたが、晩春から初夏にかけて、いつも美味しく頂いているナガバモミジイチゴ(バラ科)さんではありませんか。毎年の恩恵に免じて許しましょう、と我ながら寛容になりました。

そう言ってる間に、記念碑台に着きました。

ヒ~ヒ~という鳴き声が聞こえます。冬鳥の人気のウソです。目を凝らして探すのですが見つかりません。

駐車場の奥に陽だまりの場所があるので、そこに花が咲いていないか行ってみました。

小さな青い点が目に入りました。

オオイヌノフグリ(オオバコ科)です。やったあ!!見つけました。最初の花は、オオイヌノフグリでした。ルリ色で、一見サファイアを思い出させるという向きもあったようですが。同じ場所によく似たフラサバソウはまだ咲いていませんでした。霧が谷コースでも咲いていました。ヒメオドリコソウやホトケノザよりも早いようですね。これで、今日の目的達成、と思ってガイドハウスに戻ろうとしたら、こんなものが・・・。

松ぼっくりですが、かじられています。左はエビフライのような形になっています。これは、リスの食べ跡なのです。リスが活動しているのですね。

午後1時で気温3℃のガイドハウスです。寒いですが、自然は発見することがいっぱいあります。ぜひ、冬の六甲山の自然を満喫しに来てください。待ってま~す!!!

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