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2016年7月10日

黄花のキツリフネとドクダミ(別名:十薬)は、薬効がある!(六甲山の生き物歳時記 第6回)

7月7日から、二十四節気では「小暑(しょうしょ)」でした。小暑とは、暑さが日増しに加わってくる頃という意味です。
しかし、梅雨の最中で曇りや雨の日が多いですが、陽ざしが日増しに強くなり夏の気配が感じられるようになってきます。
7月10日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、24度で、朝方は晴れていましたが、10時前から霧が発生して、視界が悪くなっています。                           
今の季節、六甲山でお気に入りの生き物は、キツリフネ(黄釣舟)です。

ユニークな形の花 キツリフネ

帆掛け船をぶらさげたようなユニークな黄色の花が咲いて、別名ホラガイソウともいわれています。
袋状の花冠の後ろは距になっていて、下向きに曲がっています。
実は熟すとちょっとした刺激ではじけ散ります。毒草ですので、気をつける必要があります。
キツリフネは、1年草のツリガネソウ属の植物で、六甲山上には、半日陰のやや湿った道沿いに生えており、六甲高山植物園から広がったといわれています。
       
7月上旬頃に、よく目立つ花はドクダミです。

とんがり帽子の目立つドクダミの花

ドクダミは、ドクダミ属の多年草で、花は、6~7月に咲き、4枚の白い花びらのようながくの真ん中に、黄色い花が集まりとんがり帽子のように見えます。
葉は暗緑色で、全体に強い臭気があります。少し日当たりの悪い場所を好み、道端、やぶ、林縁などに生えています。
どくだみ(毒溜)の名前から、毒を持っていると勘違いする人もいますが、十薬(じゅうやく)の名のとおり10種の薬効があるといわれています。
葉をもんでつければ、おできやじんましん、水虫、やけどなどに効果があります。乾燥させ煎じたお茶には、利尿作用や、動脈硬化の予防、お通じをよくする効果などがあります。
このように、ドクダミは、昔から薬草として大切な役目を果たしていますので大事にしたいものです。
                   

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