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六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2016年7月17日

霧の中で咲くムラサキシキブとクモの巣キラリ

今日の六甲山上は、霧が出ていて、
時折 雨が降ったりしていました。

この時期、端境期で花は少ないのですが、
そんな中、あちこちに目立っていたのは、
いつもは気づくことの少ない『クモの巣』。

細かな水滴で浮かび上がっていました。
クモの巣が、水玉マジックで素敵なアクセント。

よく見ると、真珠のネックレスのように美しいです。
海外ではweb pearlsとも呼ばれているそうです。

実際は、もっとキラキラ輝いてましたが、
なかなか上手く撮れませんでした。

クモの巣の張り方は、平面的には多面体に張っていますが、
よく見ると前後にも網は広がり、深さと奥行きを持っています。
また、クモの種類によって大きさや糸を張るデザインなどが、
それぞれに違っておもしろいものです。

こんな素敵なものが見られると、
クモ巣の観察がとても好奇心をかりたてられますね。
こんな霧の日に、ちょっと気持ちの悪い
イメージのクモの巣作りを観察するという
機会を持つのもいいのではないでしょうか。
日本に約1200種類がいるといわれるクモ。
そのほとんどは人に害を与えることがなく、
昔から福の神として大切にあつかっている地域も多いそうです。

今朝の六甲山記念碑台は、霧の中、9時過ぎの気温は23℃でしたが、
湿度が高く 蒸し暑く感じました。

林縁では、ムラサキシキブ(紫式部)の花が咲き始めていました。

花は遠くからはあまり目立ちませんが、
近づくと、ほんのり甘い香りがしました。

ムラサキシキブといえば、季語を秋とさせるほどに、
印象的な「紫色の実」が記憶に強く刻まれていますが、
優美な花も忘れるわけにはゆきませんね。
ほんのり紫色で黄色い雄しべが目立って素敵です。
花を見る機会は、少ないですが、
どことなく奥深しさも感じられ、心が和みます。
淡い紫色の可愛い花を見てると、
何だか、やさしい気持ちになれそうな気がします。

花言葉は、「愛され上手」「上品」「聡明」だそうです。

ひっそりと咲いてそれでいて美しい、
実りの季節も楽しみな樹木の一つです。

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