六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2019年6月16日

モリアオガエルの観察会が開催される

近畿地方は梅雨入り真近、今日の六甲山はどんよりした空模様で気温も低く、朝のケーブル上駅は14.5°と寒々した気候でした。

今日は環境学習プログラムの一環として、ビジターセンターの北側にある二つ池で、モリアオガエルの観察会が開催されました。

主催は六甲山を活用する会で、二つ池に隣接する「まちっ子の森」を活動場所としています。

代表の堂馬さんの挨拶・活動紹介・資料と参加者へのプレゼントなどが行われました。続いて指導者の久門田さんから、モリアオガエルの生態のスライド説明がありました。メスがオスよりも大きく、産卵時には数匹のオスがメスを取り囲んで産卵を促す、白い卵のうにはおしっこが混じっている、生まれたカエルが再び池に戻ってきて産卵するのは数年後、といった初めて聞く内容が満載で興味深く聞かせてもらいました。

続いて観察場所の二つ池がある「まちっ子の森」に移動です。

まちっ子の森

観察ではまず、動かず声を出さず15分間がまんします。音に敏感なモリアオガエルは音が聞こえると逃げてしまうからだそうです。

カエルの声を聞いたら、次は白い卵のうの数を調べます。2つの池で21の卵のうが確認できました。

モリアオガエルの卵のう(白い部分)

スタッフが網でメスガエルを捕獲して、参加者に見せて下さいました。産卵を控えているのでおなかが大きく膨れています。

観察後は森の中でお弁当、自由観察、ビジターセンターに戻って感想などの報告会を行い終了となりました。

    

山上一帯は、絢爛豪華だった春の装いは終わりましたが、6月ならではの植物が花を付けています。

エゴノキ、ヤマボウシ、ウツギ、イボタノキなどの白い花が咲き乱れています。エゴノキは花が落ちると足元に花のじゅうたんを作って楽しませてくれます。

エゴノキの花のじゅうたん
ヤマボウシ

ヤマシグレは今年も赤い花を付けています。花といっても大きく開かないので地味ですが落ち着いた味わいを感じさせてくれます。

ヤマシグレ

いろいよ次の日曜日は六甲山の山開き、恒例のグルーム祭が開催されます。大勢の来訪者を迎えてきっと賑やかな週末を迎えることでしょう。

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