六甲山ビジターセンター Mt.Rokko Visitor Center

六甲山の学び

“Facility introduction”, “Guide tour”, “HighKing trail” is translated into English.

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2022年8月3日

六甲高山植物園を楽しみに向かう

今日朝の10時、六甲山記念碑台のガイドハウスにしても、気温は26℃。

風邪が吹けば、まだまだ大丈夫なのですが、日向は、暑いですね。

記念碑台から六甲高山植物園に向かいました。

まずは大輪の花が咲いていました。

ヤマユリ(ユリ科)です。長い雄しべも伸びているので、うっかりしているとこの先の花粉が服についてしまいます。なかなかこの黄色の花粉は取れないので家に帰ると叱られてしまいますね。

つる性の植物の花を見つけました。

ヤマノイモ(ヤマノイモ科)です。この植物の出てきている場所を掘ると、ヤマノイモが出てくるかもしれませんね。見えている白い花は、上向きに直立しているので、雄花です。下向きに垂れているのがあれば、雌花です。自家受粉しないように工夫しているのですね。

森の音ミュージアムを過ぎてバス道を登っていくと、ありましたよ。

 

クリ(ブナ科)の実です。ちょうど目の高さにあり、思わず撮ってしまいました。たくさんできているからでしょうか、いくらか路上に落ちていました。実が多すぎて、木の方が面倒見切れない、ということなんですね。

その隣の木にも、実ができていました。

ウリハダカエデ(ムクロジ科)びっしりと実がなっているのがわかるでしょう。カエデ属に特有のブーメランの形の実ですね。これは種をできるだけ遠くへ飛ばすことができるように進化した形なのですね。

いよいよ高山植物園に到着!!

今の季節、自然の山では、花の種類は少ないのですが、高山植物園では、流石に様々咲いていましたよ。

正門を入ってすぐ迎えてくれたのは、黄色い花たちです。

上は、ニッコウキスゲ(ユリ科)で、下は、キレンゲショウマ(アジサイ科)です。同じ黄色ですが、花の咲き方は対照的ですね。目いっぱい開放的に開く花とつつましやかに咲く花ですね。

秋の七草も少し見つけました。

順番に、カワラナデシコ(ナデシコ科)、オミナエシ(スイカズラ科)、キキョウ(キキョウ科)です。

あとの4種類は、ススキ、フジバカマ、クズ、ハギです。秋の七草と聞くと、涼し気に感じますね。

水辺には、この花です。

左側がミソハギ(ミソハギ科)で、右側の黄色い花はコウホネ(スイレン科)です。

ミソハギは、お盆に精霊棚の供物をミソハギのしずくで浄めたことから、禊をする萩ということで、この名前になったとか。コウホネは、漢字では川骨と書きます。漢字の通り、この根茎は、人間の背骨そっくりなのです。掘り上げるとびっくりしますよ。

六甲山の自然の山には見られない花たちにも出会います。

順番に、レンゲショウマ(キンポウゲ科)です。キレンゲショウマがアジサイ科なので、違うのですね。次は、マツムシソウ(スイカズラ科)です。六甲山ゴルフ場のフェンスの内側に咲いていたところがあったのですが、この頃見えませんね。マツムシが鳴く頃に咲くから、という説があります。なるほど、我が家では、今マツムシが、大いに鳴いているのです。3つ目は、ヒゴタイ(キク科)です。最初、見たときは、日本の花ではないように感じたのですが、日本に自生しているようです。六甲山にはありませんが。

最後に、2つ。これも六甲山では、見られませんね。

左側は、フシグロセンノオ(ナデシコ科)茎の節のところが、黒っぽいので、その名前が付きました。この写真では、茎の節の黒さは、わかりませんね。右側は、大きな花に見えますが、本当は、約6mm程度でしょうか。シキンカラマツ(キンポウゲ科)と言います。

他にも、山の花がたくさん咲いていました。市街地より5度ほど低い山上です。花を見ながら涼しい気分を味わいませんか?

六甲高山植物園までは、六甲山ビジターセンターの駐車場からでは、歩いて約15分ぐらいです。山上散歩も粋なものですよ。

 

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